【幸福感が自然と生まれる「幸福体質」になる】不安や悲しみを解消するための日々の過ごし方

アーユルヴェーダが教える不安と悲しみの原因

アーユルヴェーダでは、心と身体は密接に結びついており、感情の乱れも身体の状態に影響されていると考えます。アーユルヴェーダには「ドーシャ」という体質論があり、私たちの心と身体を支配しているとされています。ドーシャには、ヴァータ（風）、ピッタ（火）、カファ（水）の３つの要素があり、それぞれが個別の役割を持っていて、バランスが崩れると健康や感情に影響を及ぼします。このドーシャの特性を理解し整えることが、幸福体質へ導く第一歩です。

不安や悲しみの原因は、体質別に主に以下のような要素に分けられます。

ヴァータの乱れ

ヴァータが乱れると、思考が散漫になり、不安感や落ち着きのなさを引き起こします。これは予定の入れ過ぎや働き過ぎ、睡眠不足、不規則な生活が主な原因です。

ピッタの乱れ

ピッタの乱れは、怒りやイライラをもたらし、感情のバランスを崩します。過剰なストレスや競争心、無理をしすぎてしまう癖、完璧主義がさらに悪化をさせてしまいます。

カファの乱れ

カファが乱れると、無気力や憂鬱感が強まり、物事に取り組む気力を失います。これは運動不足や食べ過ぎることが原因になることが多いです。

幸福体質を作るアーユルヴェーダ的な日々の過ごし方

食生活

アーユルヴェーダでは、食事が心の状態に直接影響を与えると考えられています。幸福体質を目指すために、以下のポイントを意識してみましょう。

・ヴァータを整える食事
温かく、水分と油分を含み、自然な食材の甘味を摂り入れることがポイントです。煮込み料理や、スープなど消化にいい料理がおすすめです。

・ピッタを整える食事
冷やす作用のある食材（きゅうり、ナス、夏野菜、麦茶、フルーツ、ホットミルク）を取り入れ、過度に辛いものや酸味、塩味、発酵食品を控えます。

・カファを整える食事
野菜中心で、生姜や薬味を取り入れた軽めの料理がおすすめです。甘味や油分、乳製品を控えめにしてみてください。

全ての体質に共通して、アーユルヴェーダでは、何を食べるかよりも、どのように食べるかを重要視しています。食べ方は、消化力に大きく影響を与えていると考えられているのです。私たちは、日々の食生活を通して消化力を高めることが心の安定に繋がるため、食べ過ぎやながら食べを避け、よく噛んで、規則正しく摂ることが大切です。

日常生活

不安や悲しみを解消し、幸福体質を手に入れるためには、心がリラックスしていることです。
アーユルヴェーダでは、朝の過ごし方をとても大切にしており、朝をどう過ごすかが、その日の心と身体の状態を左右すると考えます。朝のルーティンが心を整え、穏やかに保つ秘訣となりますので、ぜひ意識してみてください。

・白湯を飲む
白湯は、全てのドーシャバランスを整えてくれる薬のような飲み物です。朝一番の白湯は、胃腸を温め、循環をよくし、デトックスを促してくれることができます。また、身体や心に溜まっている毒素を消化するための消化力も高めてくれます。

・オイルマッサージ（アビヤンガ）
温かいセサミオイルで優しくマッサージすることで、神経を落ち着かせ、身体を温めてくれます。自分の手で身体に触れることで、セロトニンという幸せホルモンの分泌を促し、マッサージをすることで、心が穏やかに温かさに包まれるとされています。特にヴァータが乱れやすい人におすすめです。

・ヨガ、瞑想
ヨガや瞑想を習慣化することで、自分の内側を見つめることが上手になっていきます。不安や悲しみと向き合うことは、時に勇気がいることかもしれませんが、繰り返し練習をしていくことで、客観的に自分自身に「気づく」ことができるようになり、この力がありのままの自分と向き合い、過剰に不安感に押しつぶされることなく、次に生かすことができる心の強さへ繋がっていくのです。

不安や悲しみを解消し、幸福体質を育むためには、日々の過ごし方や食生活を見直し、心と身体を丁寧にケアしていくことが大切です。
アーユルヴェーダは、単なる健康法ではなく、自分らしい幸せを育む生き方そのものを教えてくれています。毎日を笑顔で充実させていくために、できるところから取れてみてください。