【東洋医学に学ぶ体調管理】アーユルヴェーダで風邪知らず!免疫力を高める生活習慣

 【東洋医学に学ぶ体調管理】アーユルヴェーダで風邪知らず!免疫力を高める生活習慣
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東洋医学のアーユルヴェーダを生活に取り入れ、免疫力を高めましょう。免疫力は「これだけやればOK」というような単純ばものではありません。インスタントな健康ではなく、生活全体を整え真の健康を手に入れましょう。

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免疫力の役割と重要性

免疫力は私たちの体を守るための不可欠な役割を果たしています。その主な役割は、外部からの病原体や異物に対抗し、体を病気から守ることです。免疫力が正常に機能しないと、風邪、感染症、炎症系疾患に対する防御力が低下し、病気になる可能性が高まります。

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アーユルヴェーダと免疫力

アーユルヴェーダでは、免疫力はトリドーシャのバランス、アグニ(消化力)、ダートゥの3つのバランスに依存していると考えます。

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トリドーシャとは、心身の働きを司る3種類のエネルギーで、ワータ・ピッタ・カパと言います。トリドーシャのバランスは食事や睡眠の質、運動などによって変化するので、免疫力を高めるには、バランスのとれた食事や十分な睡眠、適度な運動が必要ということが分かります。

アグニとは、体内に入った食べ物を消化する力です。例え、バランスの良い食事を食べたとしても、そもそもの消化力自体が弱っていたら食べ物を適切に消化できません。消化不良を起こすと、下痢や便秘になったりお腹が張ってしまいます。このような排泄の問題が起きているときは、消化に乱れが起きているサインなので体の免疫力も低下するリスクが高まります。

ダートゥとは体の組織のことです。血漿、血球、筋肉、脂肪、骨、骨髄、精液の7つの組織を指し、これらは(当然ですが)食べ物からできます。

そして、このダートゥの最後に作られるのがオージャスです。オージャスは目に見えませんが「病気から体を守る力」と訳され、まさに免疫力のような働きを持っています。ですので、質の良いダートゥ、つまり栄養豊富な血液や、骨や筋肉などの体の組織が正常であることが、強い免疫力を作る土台となるということです。

要は、免疫力とは食事を整えるだけでなく、生活習慣全体を整えることで強くなるということです。では、続いて免疫力改善に良い習慣を、食事の観点から具体的に見てみましょう。

アーユルヴェーダの食事とハーブで免疫力アップ

既に書いた通り、アーユルヴェーダにおいて免疫力とは、全体の食事のバランスや生活習慣を整えることによって強くなるものと考えます。そして、それに加え下記のようなアーユルヴェディックなスパイスやハーブを取り入れると、天然のサプリとして体に効率よく栄養を与えることができます。

アムラ

アムラとはインドやスリランカでよく食べられるフルーツです。日本ではパウダーや錠剤の形で手に入りやすいです。アムラにはビタミンCが豊富で、抗酸化成分も多く、乱れがちな食生活の栄養補助にもってこいです。

ターメリック

ターメリックに含まれるクルクミンには抗酸化作用があり、炎症を抑制して免疫力を高める助けになります。普段の食事に2〜3つまみ取り入れると良いでしょう。例えば、スープに入れたり、炒め物に入れることができます。

生姜

生姜は体を温め、免疫力を向上させるのに役立ちます。またアグニ(消化力)も高めるので、食べた食事を適切に消化する助けにもなります。(ピッタタイプの人は摂りすぎに注意が必要です)

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アーユルヴェーダの実践は、個人の体質や状態に合わせて、適切に行うことが重要です。特に何か不調がある場合は、アーユルヴェーダの専門家に相談して最適なアプローチを見つけるようにしてください。

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アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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