【にんじん】肩が緑色・表面に黒いしみ・ブヨブヨ…こんなにんじん食べられる?管理栄養士が回答
身近な野菜の一つであるにんじん。常備しているというご家庭も多いですよね。よく見られる、「こんな状態のにんじんは食べられる?」との疑問にお答えします。
肩口が緑色のにんじんは食べられる?
にんじんの肩が緑色になっているものがありますが、食べない方がよいのでしょうか。にんじんは日に当たると緑色に変色してしまうという特徴があります。日に当たった部分が光合成をはじめて葉緑素を生成してしまうのです。栽培される際には、根が日光にあたらないように露出防止のために土寄せ、または増し土をします。土寄せが不十分であったり、風雨の影響で肩口が露出してしまったりすると、根の肩の部分が緑色になります。食味に影響はないとされており、切り落としたり捨てたりする必要はありません。
表面に黒いしみがあるにんじんは食べられる?
キズや乾燥の影響によりポリフェノールが酸化して、表面に黒っぽいしみが見られることがあります。温度が高いところににんじんを置いておくことも原因の一つとなります。しみが少ない場合はそのまま食べても特に問題はありませんが、しみが全体に広がっているものは、鮮度が落ちていたり、内部にも影響が及んでいたりすることもあるため、皮を厚めに剥くなどするとよいでしょう。異臭がしたり、表面がブヨブヨしていたりしたものは傷んでいることがあるため、注意しましょう。
ブヨブヨしているにんじんは食べられる?
にんじんがブヨブヨしているものは、すべてが傷んでいるわけではありません。水分が抜けてシナシナしてしまっているだけの場合は食べることができます。乾燥がひどくない場合は、一日水に浸しておくとうるおいが戻る場合もありますが、乾燥が進んでいるものは、サラダなど生食ではなく、煮物や炒め物など、加熱調理をして食べることがおすすめです。また、表面が乾燥しておらずぬめりが出ていたり、いつもと違う臭いがしたりする場合は、乾燥ではなく腐敗していると考えられます。
にんじんの保存方法の基本は?
にんじんは湿気と乾燥に弱いため、水分をふきとってから新聞紙やキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れて冷蔵庫で立てて保存するようにしましょう。2~3週間保存することができます。
参照:
・「食材事典 (学研)」
ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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