ココアにちょい足しすると健康効果がアップする食材は?管理栄養士のおすすめ3つ
肌寒くなってくると飲みたくなるココア。美容と健康に良い効果もあることで知られており、最近は健康食品としても注目されています。本日はココアにちょっと足すだけでより健康効果を高める食材を管理栄養士が紹介します。
どんなココアを選べば良い?
健康効果をしっかりと得たい方はピュアココアを選びましょう。ピュアココアはココア豆を砕いて焙煎しすりつぶしたものから油脂を取り除き粉末状にしたもので、カカオの栄養がまるごと摂れます。ミルクココアはピュアココアに砂糖や脱脂粉乳、香料などを混ぜ飲みやすくしたものです。手軽に飲めて便利ですが、お湯や牛乳にすぐ溶けるため添加物も多く含まれます。
ココアの健康効果は?
ココアが健康な食品と言われている大きな理由はカカオポリフェノールという成分に由来します。ココアは他の嗜好飲料のように抽出液ではなくカカオ豆をすりつぶしてできたものなので、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも豊富に摂取することができます。
アンチエイジング効果
ココアに含まれるカカオポリフェノールという成分は強い抗酸化作用を持ちます。シワやシミの原因となる活性酸素を除去し、透明感のある若々しい肌を維持します。
便通改善効果
ココアは食物繊維が豊富な食材で、ココア1杯分(5g)に含まれる食物繊維の量は、トマトジュースや野菜ジュースよりも多く含まれます。ココアの食物繊維はリグニンという不溶性の食物繊維で腸の蠕動運動を活発にし、便秘を改善する働きがあると言われています。また便秘薬にもよく含まれているマグネシウムも豊富で、便の水分量を増やして柔らかくし、排泄を促します。
血圧を下げる
ココアに含まれるカカオポリフェノールとテオブロミンという成分は、末梢血管を広げて血管を拡張し、血圧を下げる働きがあると言われています。
貧血の予防
ココアには鉄も多く含まれます。鉄は血液の材料であるヘモグロビンを作る栄養素です。鉄分が不足すると酸素の供給が不十分になり、めまいや疲れやすさを引き起こす原因となります。
冷え性改善
寒い季節にココアが飲みたくなる理由の一つは、ココアを飲むとポカポカと身体が温まるためです。ココアポリフェノールは血流改善や体温を維持する効果もあり、冷え性にも効果的と言われています。
ちょい足しでおいしさと健康効果がアップする食材3選
しょうが
ココアにすりおろした生姜、若しくはジンジャーパウダーを入れます。スパイシーな生姜の風味がアクセントになり、甘いココアもすっきりと飲めます。生姜に含まれるジンゲロールという辛み成分は血行促進作用があり、身体を内側から温めてくれます。
きなこ
ココアにきなこを入れると香ばしさもあるほっとした味わいになります。きなこには鉄やカルシウムなどのミネラルや、大豆特有の成分であるイソフラボンが含まれます。イソフラボンも抗酸化作用を持つので、ココアのポリフェノールと相乗して強い抗酸化作用を発揮してくれます。
ブラックペッパー
ココアにブラックペッパーを2~3振りすると、ピリッとした辛みがココアの甘味と風味を引き立て大人の味わいになります。ブラックペッパーのピリッとした辛み成分であるピぺリンは抗菌作用、防腐作用、抗酸化作用など様々な効果があります。ピぺリンもしょうが同様に血流促進作用があるため、冷え性の改善にも効果的です。
まとめ
ココアに足すだけでおいしさも健康効果もアップする食材をご紹介しました。自分の身体の悩みと好みに合わせてちょい足し食材を選んでみてくださいね。
〈参考文献〉
ココアはやっぱりモリナガ♪ | 森永製菓 (morinaga.co.jp)
AUTHOR
田中ひろか
管理栄養士。 保育園栄養士、ダイエットインストラクターとして食事指導とレシピ提供の経験を経て渡豪。 バイロンベイでのヨガリトリート中ベジタリアンの食生活を経験したことから、幅広い野菜の食べ方を知る。 食を楽しみながら健康的なライフスタイルを築くため、’’野菜をおいしく手軽に食べる方法’’を研究中。 現在はメルボルンに在住し、オンラインの食事指導とカフェのヴィーガン、ベジタリアンメニューの提案に携る。
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