意外と知らない?ダイエットや便秘解消に〈ココア〉を勧めたい理由|管理栄養士が解説

 意外と知らない?ダイエットや便秘解消に〈ココア〉を勧めたい理由|管理栄養士が解説

ホッと一息つきたい時にぴったりなココア。「冬に飲む甘い飲み物」という印象が強いかもしれませんが、ココアには便秘を解消させる効果や、腸内環境を整えて美肌やダイエットに効果があるスーパードリンクなのです。今回は、このココアの効果について詳しく解説していきます。

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ココアの嬉しい効果

ココアの原料はチョコレートと同じくカカオ豆です。カカオ豆にはカカオバターが含まれていますが、これを取り除いたものがココアで、チョコレートはカカオバターを取り除かず砂糖やミルクなどをさらに加えて練り上げて作られています。ココアはチョコレートよりもカロリーが少ないのはそのためです。では、ココアにはどんな成分が含まれているのでしょうか。ココアの嬉しい効果4つをご紹介します。

カカオ豆
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①便秘の改善

便秘 イメージ
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ココアに含まれる不溶性食物繊維の一種リグニンには便秘の解消に役立ちます。リグニンは水を吸収して体積が増えることで便のかさが増し、腸が刺激されます。その結果便通が改善するというわけです。実際にココアを飲むと便の回数が増えたという研究結果も出ています。

②腸内環境を整える

ココアに含まれるカカオポリフェノールは腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす効果があります。善玉菌は腸のバリア機能があり、腸の炎症を抑えて腸内の働きを正常にしてくれます。腸が正常に働くことで代謝アップや免疫力アップに繋がります。また、栄養の吸収率を上げることができます。腸と食欲は密接な関係があり、腸内環境が乱れると食欲が抑えられずドカ食いをしてしまったりします。カカオポリフェノールで腸内を整えると食欲も抑えられるのでダイエット中にはとてもおすすめです!

③ダイエットの強い味方

意外かもしれませんが、ココアはダイエット中におすすめしたい食品なんです。便通改善にも効果的な不溶性食物繊維のリグニンは便のかさを増す役割があり、腸内に溜まりやすいため満腹感を感じやすくなります。食事前に摂ることで食欲を抑制することができます。また、ココアに含まれるテオブロミンという成分がセロトニンの働きを助ける作用があります。このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、幸福感や満足感を感じるホルモンです。ダイエット中のストレスを緩和してドカ食いを防ぐことになり、ダイエットが継続しやすくなりますね。

④アンチエイジング効果

カカオポリフェノールは強い抗酸化力があり、シミやシワなどを防ぎ老化を防止してくれます。また、この抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎ、がんや生活習慣病の予防にも効果が期待できます。

まとめ

ココアパウダー
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ココアは便秘解消やダイエット、美肌にも効果的だということがお分かりいただけましたでしょうか。ココアは砂糖や乳製品が含まれたものではなく、ピュアココアを選ぶようにしましょう。はちみつと牛乳を混ぜてホットココアにしたり、ヨーグルトにかけるのもおすすめですよ。

ココアヨーグルト
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【参考文献】
食品成分データベース
森永製菓HP

ライター/浅野いずみ

行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。

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AUTHOR

NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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