しわしわになったきゅうり、食べられる?しわしわになったきゅうりを復活させる方法は?栄養士が解説
きゅうりは夏野菜の代表格とも言える存在ですが、年中買うことができるため、サラダや小鉢など、食卓には欠かせない野菜の一つです。そんなきゅうりですが、買っておいたのをつい忘れてしまい、気がつくと野菜室の奥でしわしわに・・というシーンはよくあるのではないでしょうか。 今回の記事では、しわしわになったきゅうりは食べられるのか、そして復活させる方法を解説していきます。
結論:しわしわになっても食べられます!
きゅうりは、暑い地域では古くから水分補給用として重宝されてきたほど、水分を多く含んでいます。その量は、重量のおよそ95%程度で、きゅうりの水分量は野菜の中でもトップクラスそのため、収穫して時間が経つごとに水分が外に逃げてしまい、表面がしわしわになるのです。きゅうりのしわしわは、傷んでいるのではなく、シンプルに乾燥によるものなのです。そのため、しわしわになり始めたら、また水分を戻してあげることで、まだまだ食べられるのです。とはいえ、乾燥が進むほど、確実に食味や栄養価は落ちています。しわしわになったと気づいた時点で早めに対処して、召し上がることをおすすめします。
しわしわになったきゅうりを復活させる方法
それでは、しわしわになってしまったきゅうりを、再びシャキッとさせる方法を一緒に見ていきましょう。ここでは2つの方法をご紹介します。それぞれに長所と短所がありますので、その時の状況に合った方法を選んでみてください。
①半分に切り、一晩水につける
しわしわになったきゅうりのヘタを切り落とし、さらに半分に切ります。ジップロックやボウルなどに水を入れ、そこにきゅうりを浸します。その状態で、野菜室に入れ一晩寝かせます。翌朝には、取り出すと、シャキッとしたきゅうりに復活しています。
この方法は、最も短時間で、水分をたっぷりと含むシャキッとした食感を取り戻すことができます。ですが切り口から水溶性ビタミン、カリウムが水に溶け出すため、栄養価は少し落ちてしまいます。
②まるごと、1日水につける
ジップロックかボウルに水を入れます。そこに、しわしわになったきゅうりが全体に水が浸かるようにして入れます。野菜室に入れ、丸一日寝かせます。
翌日には、シャキッとした食感を楽しむことができます。時間はかかる上、半分に切り水に漬ける方法ほどのシャキッとした食感が弱い可能性があります。しかし、栄養素が水分に溶け出すのを抑えることができ、しっかりときゅうりの栄養素をいただくことができます。
まとめ
しわしわになったきゅうりは食べられる理由と、復活させる方法2つをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
年中手に入り、そのまま食べることができるきゅうりは、忙しい現代人にとってはありがたい野菜ですね。体のほてりを覚まし、むくみを和らげる栄養素を含むため、夏バテや熱中症予防にも重宝します。
しわしわになっても水につけることで復活しますので、安心してその恩恵をいただいてくださいね。
〈参考資料〉
AUTHOR
瑞樹
⼤学を卒業後、⼤⽇本印刷グループ⼊社。社員⾷堂運営、従業員の健康管理事業、特定保健指導。その後、レシピアプリを提供するIT系ベンチャー企業に⼊社し、栄養⾷事指導、記事執筆サービス企画など。現在は管理栄養士・琉球料理伝承人として、食・栄養に関する執筆やメディア出演、伝統料理の伝承・普及活動を行う。
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