〈たんぱく質クイズ〉生ハムとロースハム、たんぱく質が多いのはどっち?管理栄養士が回答

 〈たんぱく質クイズ〉生ハムとロースハム、たんぱく質が多いのはどっち?管理栄養士が回答
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しっとりとした食感で肉の旨味を味わえる生ハムとロースハム。食事にもおつまみにもぴったりな食材ですが、どちらがたんぱく質を多く含んでいるか当ててみましょう!さらに食べる時の注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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生ハムとロースハム、たんぱく質が多いのは…?

では、生ハムとロースハムのどちらがたんぱく質を多く含んでいるのでしょうか?

正解は・・・「生ハム」でした!

生ハム
たんぱく質が多いのは…生ハム!photo by Adobe Stock

100gあたりのたんぱく質量は以下の通りです。

生ハム   25.7g

ロースハム 18.6g

たんぱく質だけでみると、生ハムの方が多いことが分かります。ただし、注意したいのはナトリウム量。ロースハムは100gあたり0.9gなのに対して、生ハムは100gあたり2.2gも含まれています。

日本人の食塩摂取量は1日当たり男性は7.5g未満、女性は6.5g未満と設定されているので、食べる時は適量を楽しみましょう。

そもそも生ハムとロースハムは何が違う?

生ハムとロースハムの大きな違いは「加熱するかどうか」です。

生ハムは生肉に近い見た目をしていますが、生の豚肉を塩漬けしたものを低温で燻煙と乾燥、熟成して作られます。加工されているのに生ハムと呼ばれているのは、生肉のような透き通ったピンクの見た目としっとりとした食感、加熱という工程を行っていないためだとされています。保存食として食べられていたこともあり、一般的なハムと比べて塩気が強いのも特徴です。

一方、ロースハムは塩漬けした豚肉をゆでたり、高温で燻製するといった加熱という作業が加わります。火が通っているので切ってみると白っぽいピンク色をしており、きめの細かさやしっとりとしたやわらかさを味わうことができます。

生ハムを食べる時の注意ポイント!

ナトリウム量が多い

生ハムは豚肉を塩漬けして作られており、塩抜きされていません。そのため100gあたり2.2gと塩分が多く含まれています。これはロースハムのほぼ2倍の量なので、一度に食べる量は調整した方がよいでしょう。また、食べる時はそのままではなくナトリウムの排泄をサポートしてくれる、カリウムを含むきゅうりやレタスなどの野菜やメロンなどの果物を組み合わせると効果的です。

開けたら早く食べきる

生ハムは真空パックされていることが多いですが、一度パッケージを開け空気に触れると酸化や劣化が進み、味や品質が低下します。開封したら1週間をめどになるべく早く食べきりましょう。

妊娠中は控えて

生ハムや加熱していないナチュラルチーズ、スモークサーモンなどの加工品には、食中毒の原因となるリステリア菌が検出されることがあります。妊娠中は免疫力が低下することから、少量の菌でも食中毒になる可能性があり赤ちゃんに影響することもあります。妊娠中は食べないように気をつけましょう。

まとめ

この記事では、生ハムとロースハムのどちらにたんぱく質が多く含まれるかクイズ形式でご紹介しました。たんぱく質量だけでみると生ハムの方が多いですが、生ハムには塩分が多く含まれるため食べすぎには注意が必要です。

食べる時はナトリウムの排泄をサポートしてくれるカリウムを含むキュウリやレタス、メロンなどと組み合わせるとよいでしょう。

参考サイト:

食品成分データベース 

肉類/<畜肉類>/ぶた/[ハム類]/ロースハム

肉類/<畜肉類>/ぶた/[ハム類]/生ハム/長期熟成

日本ハム

e‐ヘルスネット ナトリウム

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AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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