「自分一番のサーファーから、娘一番の母となった」ブランドディレクター・市川麻衣子さんの生き方

 「自分一番のサーファーから、娘一番の母となった」ブランドディレクター・市川麻衣子さんの生き方
Photo by Naoki Yamashita
関早保子
関早保子
2018-10-13
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――今年も大盛況のイベントですが、ご自身ではどんな実感がありますか?
「地元の口コミイベントというよりは、感度の高い方々が東京から来て楽しめるイベントとして、広まってきている印象があります。参加者の4割が都内からの参加者、遠方から来ている方もたくさんいるんですよ。年齢層も幅広い。今日はキッズヨガもあるのでお子様も多いですが、上は60代まで!本当に幅広く楽しんでいただいています。多くの方に喜んでもらい、『また来ますね』と言ってもらい…大勢の見知らぬ方からこんなに感謝されることなんて、なかなかないと思うんです。元々マネタイズすることを目的とせずに始まっているので、純粋に誰かに喜んでもらえるということに、毎回感動を覚えます。」

――神奈川の海の魅力が、多くの方に広まっていますね。
「ありがたいですね。年を重ねるごとに、目的はシンプルに考えています。海の心地よさをシェアして、コミュニティが広がっていったら良い。ヨガ歴10年の人もビギナーの人も、ここで一緒に体験して、気持ち良さや楽しさを感じ、海への興味が広がっていったら嬉しい。今年はウクレレの生演奏を聞きながらヨガをやったり、毎年内容は進化していますよ!」

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Photo by Naoki Yamashita

――市川さんのヨガとの出合いについて聞かせてください。
「実はきっかけはサーフィンなんです。サーフィンを始めて15年たつのですが、10年ほど前、サーフィン界のレジェンドであるジェリー・ロペス(パタゴニアのアンバサダーであり、ヨギーニとしても有名)が来日したんです。彼が少人数制のヨガクラスを開くということで、人生初のヨガ体験となりました。だからヨガをやりたいというよりは、彼がやっているからという理由で体験したのが正直なところ。
その後2012年にスポーツ&ライフスタイルウエア『anima』のディレクターを務めることになり、ヨガと強く関わるようになりました。ヨガの講師の方々とも、このときに出会いましたね。ファッションの世界しか知らなかった私が、違う世界に飛び込み、素晴らしい方々と出会えたことは大きな財産となりました。でも、ブランドのオープンの日は娘が生まれる寸前。その後1週間ほどでこの子が生まれたので、大変だった思い出もたくさんあります(笑)。」

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Photo by Naoki Yamashita

――娘さんについて聞かせてください。今日もまわりの大人たちと楽しそうに話していて、海のある生活に、とても馴染んでいる印象です。
「そうですね。コミュニティで育ててもらっている感じです。
私たち家族は、子供が軸というよりはサーフィンが軸。千葉と違い、湘南は毎日波があるわけではないんです。だからその日の波で一日が決まるというか。休みの日に良い波があれば、まず朝一番に夫が海に行きサーフィンをします。その間私と子供は朝ご飯を食べ、その後全員で海へ。私がサーフィンをしている間は夫が子供と遊び、その後にまだ波があれば交代。そんな生活をしているので、娘も自然と海を好きでいてくれているみたいですね。」

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