【カップ味噌】味噌にピッタリくっついている薄くて白い紙や小袋は、捨てる?捨てない?栄養士が回答
カップ味噌を開けると、味噌の上に白い紙や小さな袋が載っていますよね。なんとなく、扱いに困っていませんか?そのまま保存している方もいれば、開封後はすぐに捨てているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、カップ味噌についてくる白い紙と小さな袋の役割と、開封後の適切な取り扱いについてご紹介。みなさんの気になる疑問を解決します。
白い紙は乾燥・変色防止、小さな袋は酸化防止が目的!
カップ味噌の場合、ほとんどの商品に白い紙と小さな袋が入っていますよね。フタを開けると出てくる、味噌の上に載せられた白い紙には、大きく2つの役割があります。
・変色と乾燥を防止する
・小さな袋が埋もれないようにする
白い紙の1つ目の役割は、味噌が空気に触れて、色が変わるのを防ぐことです。同時に、味噌表面の乾燥も防ぎます。
白い紙の2つ目の役割は、白い紙の上に載っている小さな袋が味噌の中に埋もれるのを防ぐことです。この小さな袋の正体は、「脱酸素剤」と呼ばれるものです。脱酸素剤は、開封前の容器の中にある酸素を吸い取り、味噌表面の酸化を防ぐために封入されています。
基本的に開封後はどちらも捨ててOK◎
脱酸素剤は、開封すると効果が切れるため、捨ててしまってかまいません。
一方で、白い紙は、メーカーによって考え方が異なるようです。「白い紙は捨てて、代わりにラップで味噌の表面を覆う」ことを推奨しているメーカーもあれば、「変色や乾燥を防ぐ役割もあるため、そのまま残しておいてかまわない」というメーカーもあります。
白い紙も脱酸素剤も、当たり前のように付いてくるので、「かならず残しておかないといけないのかな?」と思う方も多いかもしれません(商品によっては、どちらも封入されていないカップ味噌もあります)。
しかし、実際には白い紙も脱酸素剤も、「どちらも捨ててしまって大丈夫」と考えてよさそうです。ただし、白い紙を捨てる場合は、変色と乾燥を防ぐためにも、代わりにラップを使うようにしましょう。
カップ味噌のおすすめの保存方法
先ほども紹介したように、確実に味噌の劣化を防ぎたいなら、白い紙は捨てて、代わりにラップでぴっちり味噌表面を覆うのがおすすめです。また、白い紙を捨てずに使う場合でも、破れたり、汚れたりしたら、その時点で捨て、代わりにラップを使いましょう。
①カップ味噌を開封したら、紙のフタはすべて剥がしましょう。白い紙と小さな袋(脱酸素剤)も取り除きます。
②味噌を使ったあとは、その都度表面を平らにならします。
味噌に触れる際は、きれいに洗ったスプーンや味噌マドラーなどを使うようにしましょう。
③ラップで味噌の表面をぴったりと覆いましょう。
そのままカップのフタをしめ、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。常温だと色や味が劣化しやすく、カビも生えやすいため、かならず冷蔵保存か冷凍保存をしてくださいね。
【参考文献】
・marukome,よくあるご質問
・島本美由紀,2015年「ひと目でわかる!食品保存事典」講談社
AUTHOR
藤倉詩織
管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く