じゃがいもを切ったら中に穴が!食べられる?穴が空いてないじゃがいもを選ぶコツは|管理栄養士が解説

 じゃがいもを切ったら中に穴が!食べられる?穴が空いてないじゃがいもを選ぶコツは|管理栄養士が解説
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管理栄養士 山口ミホ
山口ミホ
2024-04-17

煮物や炒めもの、揚げ物などさまざまな調理につかうことができるじゃがいも。日持ちもするので、常にストックしておきたい食材の1つですよね。そんなじゃがいもですが、いざ切ってみたら、穴が空いていたことはありませんか?今回はなぜじゃがいもに穴が空いてしまうのか、穴が空いている見分け方はあるのかについて解説します。

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どうして穴が空いてしまう?

じゃがいもを切ったら穴が空いていることがありますが、これは「中心空洞症」と呼ばれる現象です。気象や栽培環境の変化によりじゃがいもが急成長することで、中心にでんぷんが行き届かず、中心に空洞ができてしまいます。

穴が空いていても食べられる!

穴が空いていると食べても大丈夫なのか心配になると思いますが、中心部分を除けば食べることができます。また、空洞のまわりが黒や茶色に変色しているときは、変色したところも取り除きましょう。

穴が空いているか見分けることはできる?

産地によっては空洞ができているかをセンサーで選別を行っていますが、まれにセンサーを通過してしまうこともあります。外見からは判断することが困難なため、スーパーや青果店で購入するときの見分け方は残念ながらありません。

しかし、中心空洞症ができる品種には差があり、男爵薯が多く、メークインやキタアカリには少ない傾向があります。また、小さいじゃがいもよりも大きいじゃがいもの方が空洞になることが多いので、穴が空いているのを避けたい場合は小ぶりなじゃがいもを選ぶといいでしょう。

おいしいじゃがいもの選び方

残念ながら穴が空いているかどうかは見分けるのは難しいですが、おいしいじゃがいもの見分け方ならあります!以下のポイントを参考にして、選んでみてくださいね。

・適度に乾いていてかたいもの

・皮や傷にシワがないもの

・芽の穴の数が多いほど、うまみがある

・形が丸く整っていて重みがあるものはでんぷん質が多く、ほくほく感が出るものが多い

芽や緑色に変色したじゃがいもには注意

ジャガイモ
芽や緑色に変色したじゃがいもには注意!photo by photo AC

高温や明るい場所にじゃがいもを保存していると、芽がでてきたり皮が緑色に変色することがあります。この芽や皮が緑色のところには「ソラニン」という毒素が含まれています。ソラニンは食べると中毒症を起こす危険性もあるので、保存中に変色や芽がでてきた場合は、皮を厚めに剥いたり、芽は芯の部分までとってから使うようにしましょう。

急激な成長により中に穴が空いてしまうこともあるじゃがいも。購入時に見分けることは難しいですが、中心部分を取り除けば食べることができるので、捨てずに調理してみてくださいね。

 

【参考文献】

・生活協同組合ユーコープHP 「商品Q&A」

・生活協同組合コープこうべHP 商品検査センター「商品Q&A」

・厚生労働省HP 「自然毒のリスクプロファイル:ジャガイモ」

・書籍「食材の選び方と保存法」 編著:株式会社造事務所

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管理栄養士 山口ミホ

山口ミホ

管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。



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