管理栄養士が勧めたい、ブロッコリーの栄養を効率よく摂れる調理法|茹でている人は損しているかも

 管理栄養士が勧めたい、ブロッコリーの栄養を効率よく摂れる調理法|茹でている人は損しているかも
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ブロッコリーは子供から大人まで食べやすい野菜であり、お弁当や食事の中でも彩に大活躍の野菜です。の人気ぶりから、ブロッコリーは2026年から国が安定供給として重要な野菜とする「指定野菜」に追加されます。ここ数年で生産量もどんどん多くなっている野菜です。 私たちの生活で欠かせなくなったブロッコリーの栄養を効率よく摂取できる方法を、管理栄養士が詳しく解説していきます。

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人気のブロッコリーどのような栄養が含まれる?

ブロッコリーは食べやすい食材として人気なだけではなく、栄養素も非常に豊富です。

ビタミンC

ブロッコリーは野菜の中でもビタミンCの含有量が多い栄養素です。ビタミンCは体の中でコラーゲンの生成やこれから日差しが強くなる季節に、お肌の状態の維持をしてくれる役割があります。

βカロテン

βカロテンは体の中に取り込まれるとビタミンAに変わります。抗酸化作用や皮膚や粘膜の維持に必要な栄養素です。肌の健康維持をしたい方などはビタミンCと組み合わせて摂取することでよりお肌の維持も期待できます。

ビタミンK

ビタミンKは丈夫な骨を作るためや、怪我をした時など血を止めやすくしてくれます。年齢が増して骨を強くしたい、骨のケアもしたいという方は牛乳だけではなくブロッコリーも日常に取り入れていくこともよい方法です。

ブロッコリー栄養
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栄養豊富なブロッコリー!栄養を効率よく摂取するには  

ブロッコリーは多くの方が調理方法で「茹でる」ことが多いです。実は、50%以上の栄養素が湯の中へ流れてしまいブロッコリーに残る栄養素は少なくなってしまいます。ブロッコリーに含まれる栄養素を効率よく取り入れるためには「電子レンジ調理」がおすすめです。電子レンジ調理の利点は、水を使用しないこと。水溶性ビタミンが流れ出ないということです。そのため、多くの栄養素がブロッコリーの中に残ります。水を沸かす時間も短縮でき、時短レシピとしてもおすすめです。

また、電子レンジで調理すると歯応えが残りやすいため、野菜をしっかり噛むことに繋がり、満腹感を高められます。体重コントロールしたい方にもおすすめの調理方法です。

電子レンジ
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管理栄養士からのコメント

ブロッコリーはその鮮やかな色あいから、食事の中で彩りを足す目的で少量使うケースも多いかと思います。電子レンジを活用し、効率よくブロッコリーの栄養素を体に取り入れましょう。

ちなみに、ブロッコリーでポタージュやスープを作る際は、茹でる調理法の方がおすすめです。なぜなら、水に溶け出した栄養を余すことなく取り入れられるから。メニューによって調理方法を分けるのが良いでしょう。

スープ
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〈参考文献〉
健康長寿ネット ビタミンC
健康長寿ネット ビタミンA
健康長寿ネット ビタミンK
真空調理におけるブロッコリーの部位別ビタミンC含有量の変化

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AUTHOR

竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



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