「恋愛は20代だけのものじゃない」ラブコメ映画にカムバックした60代メグ・ライアンが伝えたいこと

メグ・ライアンといえば、80〜90年代のヒット映画『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』などの少し風変わりで愛らしいキャラクターを思い出さずにはいられない。そんなヒット作に次々に恵まれたメグ・ライアンだったが、2015年公開の初監督作品、映画『涙のメッセンジャー 14歳の約束』を最後にハリウッドを離れる決意をした。

8年ぶりの復帰！たくさんの人生経験と旅と家族との時間を経て

「とても幸せな人生を送ってきた。挨拶すれば皆微笑んでくれるし、私の出演映画を喜んでくれるし、それって素晴らしいことだわ。それについて悪く言っているわけではないの。とても幸運な経験をしてきたと認識しているわ。でも、私は映画界から離れ、ロサンゼルスを出て、単に自分が置かれている状況を変えたかったの」とメグ・ライアンは先日、米エンターテイメントメディア「エンターテイメント・トゥナイト」に語った。

「正直言って、私はあんまり良いセレブではなかった。人生が終わったような、制限された空間に閉じこめられているみたいな感覚がしていたの。高級車が閉まり、外の音が聞こえなくなるようなそんな風に記憶しているわ。それに限られた人生しか描けないのは、アーティストやクリエイティブな人間にとって良くないことだと思ったの」。

ハリウッドの第一線から退き、長い休みを経た今、女優メグ・ライアンは自分を支えてくれる素晴らしい人々の存在に深く感謝をしているという。休みの間、元夫デニス・クエイドとの間に生まれた息子ジャック・クエイド、そして2006年に養子に迎えた19歳の娘デイジー・トゥルー・ライアンと過ごすプライベートな時間を存分に楽しんでいたという。「母親であること、そして友達の存在に感謝しているわ。今、自分の人生にたくさんの側面があることに感謝している。たくさん旅もしてきた。それらの経験を経た今だからこそ、今回の映画で伝えたいことがあると感じている」と語った。こうしてメグ・ライアンは今回ハリウッドに本格復帰を果たしたのである。

恋愛は永遠のテーマ「20代だけのものではない」

「“愛”は私にとって絶えず興味深いテーマ」とメグ・ライアンは語る。「皆、恋愛を理解しようとしている。周りの人間の恋愛も気になるものだし、それは決して止まることはない。恋愛は20代だけのものではない」。メグ・ライアンが映画に登場するのは8年ぶりで、さらにラブコメ映画に登場するのは14年ぶりのことである。

「What Happens Later（原題）」の予告編が今年8月に公開されるやいなや、特にアメリカでは50歳以上の女性たちは歓声を上げた。50代を迎えた元夫婦のふたりが25年ぶりに偶然再会を果たすという魅力的なストーリーだ。嵐で空港に閉じ込められたウィラ（メグ・ライアン）とウィリアム（デヴィッド・ドゥカヴニー）は、かつて分かち合い、そして失った夢を語り合う。

その2分半のトレーラーに添えられたのは、このようなメッセージだった：「私たちはあなたを見ています。あなたは存在します。はい、そこのあなた。更年期のグミ、渋い老眼鏡、圧縮ソックスなど、Instagramの広告対象となっているあなたも重要な存在です。あなたも恋に落ちることができます。魅力的でセクシーになれるし、恋愛感情を持つこともできます。もしかしたらデイヴィッド・ドゥカヴニー（今回の映画の主演俳優）に対しても。」

長年、テレビや映画界は50代以上の女性を無視してきたが、近年、この市場にスポットライトが当たるようになり、シニア版のバチェラー、「ザ・ゴールデン・バチェラー」やジュリア・ロバーツ主演の『チケット・トゥ・パラダイス』、サンドラ・ブロック主演の『ザ・ロスト・シティ』など、他の90年代の主演俳優陣を起用した映像作品が次々に誕生している。

出典：

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