グウィネス、パリス、リチャード・ブランソンも|ADHDとともに生きるセレブたち
一般的にADHDがあると成功が難しいと思われがちだが、多くのセレブたちがADHDを抱えていてもその逆を示している。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、注意を集中させたり、行動を制御したりするのが難しい神経発達障害で過度に活発になってしまうことがある。しかし、専門家によれば、ADHDは適切な治療とサポートを受ければ、強みになり得るのだ。心理学博士のラッセル・ラムゼイ氏は、「魅力的な目標を持つ実用的な経験や成果ベースの仕事はADHDの人に合っていることが多い」とTODAY.comに語っている。
適職を見つけ、ADHDと共に生きるセレブたち
グウィネス・パルトロウ
女優グウィネス・パルトロウは、「Goop」ポッドキャストのエピソードの中で、娘のアップルのADHDの診断が、グウィネス自身の抱える症状を理解するのに役立ったと語った。彼女は臨床心理学者のキャスリーン・ナドー博士による娘の診断に関する書類に目を通した際「ああ、私もまさに同じことを抱えていると思った」と語った。実際、子どもの診断後に自分自身も診断を受ける親も多い。
(グウィネス・パルトローと子どもたち(アップルとモーゼス)。)
ジャスティン・ティンバーレイク
ジャスティン・ティンバーレイクがエンターテイメントサイト「Collider」に語ったところによれば、彼はADHDと強迫性障害(OCD)を抱えているという。「僕はADDとOCDを併せ持っています、それと共に生きることを想像してみて欲しい」と彼は述べた。
パリス・ヒルトン
有名なソーシャライトであり実業家でもある彼女が、最新の回顧録『Paris:The Memoir(原題)』の冒頭で、彼女はADHDについて率直に語った。この本の冒頭から、少なくとも45回にわたって、彼女はその障害が彼女の人生をどれほど混乱させ、時には決定づけたかについて語っている。「自分の人生を愛するつもりなら、ADHDを愛さなければならない。そして、私は自分の人生を愛している」と綴っている。
ビジー・フィリップス
米ドラマシリーズ「ドーソンズ・クリーク」で知られるビジー・フィリップスは、長年不安に悩まされており、その主な原因はADHDだった。「小学校4年生で診断を受けました。当時のADHDの薬は今とは違って、ひとつの選択肢しかなかったのです。そして、その薬を試しましたが、本当に嫌でした」と女性向けメディア「SheKnows」に語った。そして、母となった今、子どものADHDのために医者を訪れたとき、「医師らが子どもの症状について述べた際、私は『列挙されていたすべてのことが私自身にも当てはまります』と言いました」と彼女は述べた。
リチャード・ブランソン
世界で最も裕福で成功したビジネスマンのひとりであるリチャード・ブランソンは、ADHDを抱えていたため、学校生活は苦労の連続で、15歳で学校を中退したことを認めている。「興味が持てないと、理解できない」と彼はTEDxのインタビューで語った。『Famous People with ADHD(原題)』という本の中で、ADHDのインストラクターでもあるローリー・スターン氏はこう記している:「多くの人と同じように、(リチャードは)自分の好きなことに集中している。彼が行ってきたベンチャー事業はすべて、彼の興味をかき立てるものだった」と述べている。
アダム・レヴィーン
雑誌「ADDitude」に寄稿したマルーン5のヴォーカル、アダム・レヴィーンは「生涯を通じてADHDと闘ってきた。座って集中し、学校の勉強をこなすのが大変だった」」と明かした。大人になってからは、「曲を書いたり、スタジオでレコーディングしたりするのに苦労することもあった。いつも集中して、やらなければならないことをすべてやり遂げることができなかった」」と明かした。彼はADHDが「年を取っても治らない」ことを知る一方で、ADHDの人が機能し、成功する方法を見つけることができることに気づいた。「ADHDは悪いことではないし、ADHDでない人と違うと感じる必要はない」と彼は語った。
出典:15 famous people with ADHD, from Simone Biles to Adam Levine
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
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