「体重や体型に捉われすぎているのはマスコミだけではない」ジェシカ・シンプソンの指摘から考えること

 「体重や体型に捉われすぎているのはマスコミだけではない」ジェシカ・シンプソンの指摘から考えること
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長坂陽子
長坂陽子
2023-09-15

ジェシカ・シンプソンが、自身の体型に関する報道や世論に対し、苦言を呈した。

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これまでダイエットとリバウンドを繰り返してきたジェシカ・シンプソン。100キロを突破したときには「激太り」とマスコミに揶揄され、痩せれば痩せたで「細すぎる」「不健康」だとバッシングされた。最近も彼女が少し痩せたことをマスコミが指摘、糖尿病治療薬のオゼンピックを使ったのではないかという噂が浮上した。ちなみにオゼンピックはインスリンの分泌を促進し、血糖値の上昇を抑えることで空腹感を穏やかにする働きがある。食欲を抑える効果や体重を減らす効果もあると言われ、アメリカではダイエットに使う人が増えている。しかし本来糖尿病の人のためにあるべき薬を美容目的の痩身に使うことには批判の声も上がっている。

ジェシカはオゼンピックの使用について否定しているが、そもそも自分の体重がそこまで注目を集めることに戸惑っていると話す。特に彼女の子どもたちが疑問に思っているそう。テレビ番組「アクセスハリウッド」では「子どもたちは私が今も色々詮索されているのを見て混乱している。『どうしてただ綺麗だねって言わないの?ママは綺麗だよ』って」。以前に比べて多様な美が受け入れられるようになっているけれど、マスコミの体質は変わらないとも。「体重にばかり注目するマスコミの体質が良くなったと言えればいいのだけれど、昔と変わらない」と話し、今回痩せたのはアルコールをやめたおかげだと話す。

ジェシカは体重や体型に捉われすぎているのはマスコミだけではないと指摘。「普通の会話の中でも体重が話題になる必要はないと思う。私は子どもたちの前で『こんなにカロリーを摂取しちゃった』と言うことはない」。日常生活でも多くの人が体重について話題にしすぎだと苦言を呈する。「私は子どもたちの前で自分の体型について不満を言ったことはない。ダイエットはしないようにしている」「子どもたちは私が健康的な生活を送るのを見ている。だからお酒もやめたの」。確かに「どんな体型でも美しい」「自分の体に自信を持って」と教えつつ、大人たちがダイエットをしたり、マスコミが人の体型をからかっていては子どもたちは当然混乱するはず。次の世代にポジティブなボディイメージを根付かせていくためにも、体重や体型の呪縛から自由になること、まずは人の体重について語るのをやめることが必要なのかも。

出典:
Jessica Simpson Addresses 'Confusing' Focus on Her Weight: 'I Wish I Could Say for Me That It's Gotten Better'

Jessica Simpson Says Public Weight Scrutiny Confuses Her Kids: ‘I Wish I Could Explain It’

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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