【EXILE TETSUYAさん登場】ダンスを輝かせる⁉ ヨガの可能性を探る

約10年ぶりの本格ヨガは「自分の弱点と向き合う時間」に

8月某日。都内のスタジオで、TETSUYAさんにとっての久々のヨガレッスンがスタート。講師は、10年ほど前にTETSUYAさんが何度もクラスを受けたことがあるという柳本和也先生です。
呼吸に合わせた股関節回りを大きく動かすウォーミングアップから始まって、立位のポーズ、ツイストのポーズ、それから座位のポーズへと移っていきます。「わ、これは慣れない動きだ……」「呼吸が止まっちゃ、意味がないよな……」。時折、TETSUYAさんの心の声が、小さなつぶやきとなって漏れ聞こえてきます。

ポーズの数はそれほど多くありませんが、一つひとつのポーズに時間をかけ、右と左の体の動き方の違いをじっくり観察。小一時間動き、じんわり汗をかいたところでレッスンは終了となりました。

TETSUYAさん、久々に本格的にヨガをやってみて、いかがでしたか？

TETSUYAさん（以下T）：和也さんのレッスンに通っていたのは、もう10年くらい前ですよね？ 当時の印象を僕は今でもよく覚えているんですけど、ひと言でいうと「別世界に持っていかれた」って感覚だったんです。
最初に唱える、なんでしたっけ……

和也先生（以下K）：マントラかな？

T：そう！ あれを聞いた瞬間に「トリップする」っていうか……。慣れないヨガのポーズについていくのに必死だったっていうのもあるんですけど、初回から何か精神的なものを感じて、「続けて通いたいな」って思ったんですよね。今日、久々に受けてみて、その時の感覚を思い出しました。

それと同時に、今日はヨガを通して自分と向き合う１時間だったなと。自分の弱点が明確になりました。僕は以前ダンスでケガをして、それでも痛いなりにダンスを続けていて、数年前、ようやく手術したんです。だから今は健康といえば健康。でも、自分では気づかないうちに無理な体の使い方をしていだんたなということが、ポーズをとったときの左右差でわかりました。

K：うんうん。人の体って風船みたいなものだから、ケガをしたら、治ってもやっぱりそこは、空いた穴をテープでふさいだような状態になっちゃうんですよね。その状態で動くと、無理にバランスをとろうするから、歪みが出てしまう。「歪み」っていうのは誰にでもあるものだから、僕はヨガを伝えることで、生徒さんの歪みが少しでも改善できたらいいなと思っているんです。

T：ダンスって一種のカウンターカルチャーだから、正直「無理してなんぼ」っていう部分があるんです。たとえば膝があり得ない方向に曲がっていたりとか。そんな“ありえない動き”がダンスをダイナミックに見せたり、カッコよく見せたりもする。幸い、僕の周りにはトレーナーさんがいて、ケアの仕方やケガを防ぐためのトレーニングを教えてもらえる環境にあるんですけど、多くのダンサーは、ちょっと事前に自己流のストレッチして、ダンスしてっていう繰り返しだと思うんです。だから、そんな若いダンサーたちに、いつもやっているストレッチにプラスして、「自分と向き合い、ニュートラルに戻す」っていう、今日やったみたいなヨガを、ワンポーズでもいいから伝えられたらなぁ、と思うんですよね。

K：そんな風に思ってくれて、うれしいですね！　あとはTETSUYAくんのようなアーティストには、ぜひ呼吸法もやってみてほしいですね。カパラバティっていう、別名「脳（頭骸骨）を輝かせる呼吸」っていう呼吸法があるんだけど、これは本当にパキーンッ！と頭が冴える。そしてその後、湖みたいな静かな状態がやってくるです。

T：あ、それに似たような感覚、昔、和也さんのヨガをやったあとに感じたことがあります。ヨガをやった後って、感受性が豊かになるっていうか、心が開く感覚があるじゃないですか。そのとき「今、音楽を聴いたり、ダンスを観たりしたら、ものすごく感動するんだろうな」って思ったんですよね……。

K：いいですね。じゃあ次回は、ヨガで体を動かした後に、呼吸法と、それから瞑想もやってみますか。

T：ぜひお願いします！　ダンスに役立つヨガ、僕なりにもっと研究してみたいです。

――ということで、第2回のヨガレッスンを約束したTETSUYAさんと和也先生。果たして、ヨガとダンスのシナジーは生まれるのか⁉　次回のレポートは、10月中旬にお届けします！