批判には耳を貸さない。ニコール・キッドマンが超ミニスカートでグラビア撮影に挑んだ理由
クールな美貌とスレンダーな体型の持ち主として知られるニコール・キッドマン。レッドカーペットではその容姿を引き立てるエレガントなドレスをチョイス、ベストドレッサーに名前が上がることも多い。しかし昨年2月に発売された雑誌『バニティ・フェア』のグラビアでは衣装がネガティブな注目を集めてしまった。
彼女が着ていたのは「MIU MIU」のローライズのミニスカートとクロップドトップス。学校の制服風のデザインはまさに昨年カムバックしたY2Kのトレンドを彷彿とさせるものだった。ファンの間からは「ニコールの年代の女性にはミニすぎる」「ヘイリー・ビーバーやエミリー・ラタコウスキーなら似合うだろうけれど、ニコールには似合わない」「この年の女性が着るのは変」という声が起きた。ちなみに「MIU MIU」のキャンペーンではヘイリー・ビーバーが同じアイテムを着用。ゼンデイヤも雑誌のグラビアで着ていた。
ネット上にはスタイリストのセンスを批判する書き込みも多数浮上した。しかしニコールはこの号が発売された直後に受けたインタビューで、自分でこの衣装を選んだと告白。「スタイリストたちはもう1パターン、他の衣装を用意してくれていたの。でも私が『いいえ、こっちが好き! これを着ていいの?』って言ったんだ」「スタイリストは『これを着てくれるの?』って驚いていた。私は『着てくれる? お願いしても着たいくらいよ!』って答えた」。
最近、ニコールは新しいインタビューでスタイリストを驚かせてまでこの衣装を選んだ理由について説明している。「私は何かを決断するときに思いつきでクレイジーな選択肢を選ぶの。私は"ティーンネイジャーの選択”って呼んでいるんだけど」「私の脳はただ『これを着てみよう。学校の制服を思い出すな』とか『やってみたい』って思うだけ。他のことを考えると怖くなったり心配になったりすると思うから」。何かがやってみたいと思ったら、それがどんな反応を引き起こすかまでは想像せず、手を出してみる主義だと話した。
世間のからかい半分の批判や中傷は読まないようにしているそう。このミニスカートに対する反応も読んでいなかったという。「だから言わないで。知りたくないから。知ってしまうとやりたいことができなくなる」。耳に入って傷つくこともあるけれど「私はいつでも自由に選べる立場でいたいと思う。そうでないといつの間にか心を閉ざしてしまってどこにも踏み出せなくなってしまうから」。あのミニスカートを着た撮影も満足できる体験だったと語る。「楽しかった。それにあれは自分で選んだこと。責任は私にある。選んだものには自分で責任を取る。他の人ではなくて」。衣装に限らず、どのような場面でも自分のやりたいことを自分で選び、楽しみ、責任を取るというニコール。より豊かな人生、特に人生の後半戦をもっと楽しく生きていく上で指針となるアドバイスといえそう。
出典:
Nicole Kidman Defends Her Viral Miu Miu Miniskirt Cover: 'It Was My Choice'
‘I love the idea of being bold’: Nicole Kidman pushed to wear the Miu Miu mini skirt for Vanity Fair
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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