ボディイメージと過食に苦しんだ過去を超えて…ヒラリー・ダフが実践する「心にも効く」エクササイズ

 ボディイメージと過食に苦しんだ過去を超えて…ヒラリー・ダフが実践する「心にも効く」エクササイズ
Getty Images
長坂陽子
長坂陽子
2023-07-13

ディズニーアイドル出身で10代初めからシンガー&女優として人気を集めたヒラリー・ダフ。彼女のキャリアは体型や体重との向き合い方抜きには語れない。

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10代の頃、彼女を苦しめたのはボディイメージと摂食障害。原因は芸能界の「痩せ型信仰」だった。「私はカメラの前にいるのだから細くなくてはいけない。女優は痩せていなくてはいけない。ずっとそう思っていた。怖かった」という。「食べたい」と「痩せなくてはいけない」という2つの感情の間で苦しみ過食症に陥った。激痩せした彼女の姿を見てマスコミではさまざまな憶測が飛び交い、それもまた彼女を苦しめた。

ヒラリー・ダフ
2001年11月11日、カリフォルニア州サンタモニカにて、がん、白血病、エイズに苦しむ子どもたちのための募金活動「2001 Bogart Backstage」に出席した女優のヒラリー・ダフと、姉でミュージシャンのヘイリー・ダフ。
photo by Getty Images

その後彼女はホッケー選手と結婚、2012年に第1子を出産。出産後は体型がなかなか戻らずに悩んでいたそう。マスコミにからかわれることも多かった。かつて細かっただけに(とはいえそれは摂食障害が理由なのだが)ギャップは大きく「貫禄がついた」「激太り」と言われることも。

その後パーソナルトレーナーをつけて、10キロ以上の減量に成功。離婚と再婚を経て、第2子、第3子をもうけた。出産で体型に変化はあったけれど、今もヘルシーなスタイルをキープしている。その秘密について雑誌『Shape』のインタビューで語っている。彼女が最近続けているのは「マインドマッスルコネクション」を意識しながらのトレーニング。マインドマッスルコネクションとは言葉通り、鍛えている筋肉を考えること。なぜその動きをしているのかといったエクササイズの目的や動かしている筋肉の部位を理解し、それを常に心に留めながらトレーニングをすることで効率的に鍛えられるという。ヒラリーは「こういうエクササイズをするのは初めて。特にコアが強くなったし、筋肉を痛めることもなくなった」と話している。マインドマッスルコネクションは特に新しい器具を取り入れたり、ワークアウト内容を変えたりしなくても始められるのが利点。例えばウェイトトレーニングをしているときに「今は上腕二頭筋に負荷を与えている」「この動きは腹筋に効く」と意識するだけで効果があるそう。

一方で「気持ちを無にする」エクササイズも楽しんでいる。それはテニス。現在の夫でミュージシャンのマシュー・コーマと週に1回テニスをしているそう。「私にとっては逃避の時間、リラックスタイムになっている。テニスはとても複雑なゲームで他のことを考えている暇がないの。テニス中は頭の雑音が全部消えるんだ」。エクササイズとしてだけではなく、心をケアするのにも役立っていると話す。

ただ運動をするだけでなくメンタルとのつながりを重視しているヒラリー。同じエクササイズなら、体にも心にもより効果的な方がいい。どう運動しどう無になるのか、意識的に取り組むヒラリーのやり方をぜひ参考にしてみたい。

出典:Hilary Duff Details New Fitness Regimen That's Made a 'Huge Difference' in How She Feels

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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