肌トラブルは内側からのサイン!化粧水や美容液より改善していきたい「胃腸のスキンケア」とは

 肌トラブルは内側からのサイン!化粧水や美容液より改善していきたい「胃腸のスキンケア」とは
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永田舞美
永田舞美
2023-07-30

鏡で顔を見たとき、「シミが増えたな」「くすんできたな」と気になることはありませんか。肌の状態は、良い時も悪い時も自分自身を映す鏡のような存在です。スキンケアとして、化粧水や美容液などを摂り入れている人も多いかと思いますが、実は見直したいものは「食事」です。今回は、食事がもたらすシミやくすみとの関係についてお話をしていきます。

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消化力の弱さがシミやくすみを増やす

肌の悩みは、人によってさまざまあるかと思いますが、目に見えて肌の表面に現れたものは、目に見えない身体の内側からのサインです。アーユルヴェーダでは、肌と胃腸は繋がっていると考え、肌を美しく保つことは、身体の内側からキレイにしていくことと同じであるという考えです。そこには、食べたものをきちんと消化し代謝する「消化力」が関わっていると考えられています。消化力が弱っていると食べたものがきちんと消化されず、体内に毒素が溜まっていき、肌トラブルの原因となります。「消化力を高め毒素を出していく」ことが、内側からキレイにしていくことに繋がり、まさに、 ”美しさは健康があってこそ!” なのです。

あなたの普段の食事を振り返ってみよう

私たちの身体は、食べたものがきちんと消化されると、栄養素が全身に行き渡り、7つのステップ(体液→血液→筋肉→脂肪→骨→骨髄→生殖組織)を踏んで新しい細胞が作られていきます。その栄養素は、血液を通って全身を巡っていきますが、質の良い血液でないと、質の良い身体の細胞組織は作られにくいのです。そして8つ目の最終産物として、「オージャス」と呼ばれる「活力素」が作られます。これはアーユルヴェーダの独特の考え方で、私たちの命を支える「生命エネルギー」と言われたりしますが、このオージャスに満ち足りている人は、肌ツヤが良く、血液がキレイで、内側から輝きを放っているのです。

美容液や化粧水などの外側からのスキンケアも大切ですが、美しさを保っていくためには、根本である細胞組織の質を高めていくことが重要です。

改善ポイント

私たちは、消化されたものでできています。シミやくすみが気になってきたら、食生活を意識すると改善できることがあるかもしれません。毒素を出し、新しい細胞組織を作っていくために、食べたものをきちんと消化し代謝できる力を高めていきましょう。

①お腹が空いてから食べる

毒素を作らないためには、「前の食事が消化されてから」次の食事をすることが大切です。日常生活で「時間になったから」と、時計を見て食事をしたりしていませんか。まだ前の食事が残っているのに次の食事をすると、体内で消化の状況が異なるものが混ざり合い、毒素が作られてしまいます。食べ過ぎも毒素を作る原因となるため、腹八分目で終わらせ、食後に満足感と軽快感を感じられる食事を意識してみましょう。

前の食事が消化されたかどうかは、次のことを観察してみてください。
・お腹が張っている感じがしない
・ゲップが出ない
・胃がスッキリと軽く感じる

②消化の力に合わせて食事をする

朝、昼、晩と1日を通して、どのタイミングで最も食事をしていますか?お昼ごはんをサクッと済ませ、夜ごはんが最も豪華となっている人も多いのではないかと思います。実は、消化力の強さは1日の中で変動していると言われています。お昼間の10時から14時が最も強く、18時〜22時の夜ごはんの時間が最も弱いのです。消化力が強い時間帯に食事をすると、食べたものはきちんと消化され、栄養となり、全身へ運ばれていきますが、消化力が弱い時間帯に食事をすると、消化不良を起こし、毒素が作られてしまいます。体内に毒素を作らないために、1日の中でお昼ごはんをメインにし、朝ごはんや夜ごはんを軽めにして、消化力に合わせた食事を意識してみましょう。

③避けたい食べ物

体内に消化の火があることをイメージして、その火を燃え続けさせる食事が大切です。冷たい飲み物や食べ物は、胃腸を冷やし、消化力を弱めてしまいます。温かい食べ物や飲み物を意識し、暑い日であっても、キンキンに冷えたものは避けて、常温や氷抜きにしてみましょう。
また、重たい性質を持つ肉類や揚げ物、粉物、玄米、ヨーグルトなどは消化に負担がかかるので、消化力が落ちているときには食べるのを避け、食べるときには先に紹介した食べ方に気をつけてみましょう。

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永田舞美

永田舞美

ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。



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