今日を犠牲に未来の幸せを描いていないか?”頑張り屋さん”に知ってほしい「努力の方向転換」について
今日の幸せを犠牲にするダイエット
ダイエットで失敗する人の多くが、まさにこの今の幸せを犠牲にして未来の幸せをつかもうとするタイプ。今の「幸せセンサー」をオフにして、多少自分に合っていない方法でも努力の量(気合い)でなんとか結果までたどり着いてしまおうとする人です。
この2ヶ月我慢さえすれば、未来では痩せた自分が「過去の頑張った私、ありがとう」と思ってくれると信じ込んでいる。その先のことは?というと、「考えたこともなかった」とか「とにかく頑張って維持する」という回答。だから、続けることができずに、リバウンドしたり途中で諦めることになるのです。
大切なのは、自分で『今日の幸せ』や『痩せた後のこと』まで考えてやることを選ぶこと。
例えば、2ヶ月ダイエットするとしましょう。そして、『今日の気持ち』や『このダイエットの10年後』まで一緒に考えてみるのです。2ヶ月間ずっと我慢や制限ばかりのダイエットを選ぶ人は、残りの9年10ヶ月もその制限を続けることができるでしょうか?続けられたとして、そのダイエットによってあなたの人生は本質的な意味で良くなっているのでしょうか?
赤ん坊が1人生まれ、小学校4年生になるまでの間のほとんどを我慢と制限で囲んで過ごそうとしている。ダイエットの目的が「自己肯定感を上げるため」「ファッションを楽しむため」「健康のため」「自分を好きになるため」だったはずなのに、心をころして制限だらけの生活を選ぶあなたはいったいどんな幸せの形を追っているんだろう?
あなたが今の自分に満足できないのは、身体が問題じゃないのかもしれません。今日の幸せを積み重ねた先に未来の幸せがあることを忘れ、今を犠牲にして未来を描いている。その考え方に問題があるのではないでしょうか。10年先の生活まで考えて、今を犠牲にすることなく未来の自分も幸せにするためにも、即痩せしようと奮起するのを一旦やめて盲目的な努力を振り返る必要があります。
気温が暖かくなってきたこの時期、「夏までに痩せる」「2ヶ月で○kg減」「即痩せ」という言葉が飛び交い、こうした言葉に飛びつく人を狙った商品も多く出てきます。そんな環境が当たり前になってしまい、すぐ痩せることしか頭になくて、その後のことなんて考えていない人が溢れています。
そんな“普通”の考え方に疑問を持ち、プロセスを楽しみながら、今日の幸せを犠牲にすることなく未来で輝くための自分磨きをしたいですね。
AUTHOR
mikiko
パーソナルトレーナー|自身の失敗経験を元に個人差や体質を重視した『mikiko式フィットネス論』を提唱|身体と人生観が変わるフィットネス哲学で、一生ブレないための視野と学びを発信しています|流行を根拠と本質で斬る人| 筑波大学健康増進学修士|NZベストトレーナー入賞
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く