【お悩み相談】手がガザガザで恥ずかしい!手荒れを改善するには? #毒出し保健室

 【お悩み相談】手がガザガザで恥ずかしい!手荒れを改善するには? #毒出し保健室
Photo by Adrien King on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、手荒れが気になる会社員のKさん(37歳)。一時期は、夜中に目が覚めてしまうほど辛い症状に悩まされていたと言います。お話を伺ってみると、どうやら日常的なことが原因として浮き上がってきました。

【今回のお悩み】「手がガザガザで恥ずかしい!」

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みですか?

Kさん: 手荒れがひどいんです。見て下さい。(右手を見せる。)

桑子: 辛いですね。右利きですか?

Kさん: はい。

桑子: いつも荒れるのは右ですが?

Kさん: そう言われてみれば、そうですね。

桑子: いつ頃から手荒れが気になり始めましたか?

Kさん: かれこれ、3年くらいですね。荒れては治ってを繰り返しています。最初の頃は、痒くて夜中に手を掻いている自分に気づいて目が覚めてしまったほどです。かゆみどめを塗るなど対処していたんですが自分ではどうにもならなくなって、皮膚科に行きました。その時は手湿疹だと診断されてステロイドと内服薬で落ち着きました。今は皮膚科に行くほどではないけれど、こうやってガサガサしてしまったり、ひどくなると痒くなることもあります。

桑子: 手はよく洗いますか?

Kさん: はい。感染症予防で手は頻繁に洗いますし、アルコール消毒もします。

桑子: 保湿はどのようにされていますか?

Kさん: 市販のハンドクリームを使っています。どこにでも売っているような適当なものを使っています。

桑子: どんな時に塗りますか?

Kさん: 気になる時に塗る程度です。

アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス

【原因】手洗い・アルコール消毒の影響の可能性

手がカサカサしたり赤くなる手荒れは、おもに外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が低下することで起こると言われています。

手荒れと聞くと秋や冬のお悩みのイメージもありますが、最近では感染症対策のために、手洗いをする回数が増加していることから季節に関係なく、手荒れに悩む人が増えてきているようです。

Kさんご自身も3年くらい前から荒れはじめたとおっしゃっていることや、利き手である右手だけが荒れるとのことなので、手洗いの際に利き手ではない左手で右手の石鹸カスを上手く落とせていないのかもしれません。

また、アルコール消毒をすると手の必要な水分がアルコールと一緒に蒸発してしまうため、バリア機能の低下を招きやすく手荒れの原因なりやすいとも言われています。

アーユルヴェーダ的なお話を加えると年齢を重ねるごとに肌は乾燥しやすくなると考えられていますので、気づく前に保湿をすることが肝心になってきます。

【予防とケア】保湿

軽度の手荒れであれば、すでに実践されているハンドクリームや保湿剤などは有効ですが、ポイントはこまめに塗ること。そうすることで、バリア機能の回復に役立ちます。手洗いやアルコール消毒とセットで、ハンドクリームなどを塗る習慣をつけるのがおすすめです。

ハンドクリームや保湿剤は、できれば保湿成分が含まれていて、アルコール/香料無添加されていないものが◎。ワセリンなどでもOKです。

アーユルヴェーダ的な手荒れケアとしておすすめは、ギーを塗ること。アーユルヴェーダでは、ギーは最も優れたオイルと言われていて、食べるだけでなく、傷や火傷を治したり、スキンケアとしても使用することができるんですよ。

その他にも、以下のようなことを意識してみて下さい。

・水またはぬるま湯で手を洗う。(熱いお湯で手洗いや水仕事を行うと必要な皮脂まで流される可能性あり。)

・手洗いの際は、流水でしっかりとすすぎ、石けんが残らないようにする。

・手洗い後は、清潔なタオルで優しく押さえ拭きをする。

・水仕事を行う際は、キッチングローブなどの手袋を使う。

軽度の手荒れの際はご自身で充分ケアすることができますが、かゆみや炎症が辛くなった場合は、症状が悪化する前に皮膚科での治療がおすすめです。手は身体の中でも日常生活にとくに大きな影響を与えるため、早めに対処して下さいね。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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