ハムストリング（もも裏）が柔らかいとポッコリお腹が解消できる？タオルを使った簡単ほぐしストレッチ

下腹ぽっこりの原因は食べすぎ？それとも…

ここ最近、下腹がぽっこりしてきたとお悩みではありませんか？もしかしたら、その下腹ぽっこりは、ハムストリングの硬さと関係しているかもしれません。

ハムストリングが硬くなると、下腹ぽっこりになりやすい

ハムストリングとは、太ももの裏側にある4つの長い筋肉のこと。
ひざを曲げる、股関節を伸ばす、歩く・走る・ジャンプをする・スキップをするときなどに使われる筋肉です。
一方で、デスクワークの最中や、日常的に椅子に座って過ごす時間が長いと、ハムストリングは使われずに委縮して硬くなってしまいます。すると骨盤がうしろに引っ張られて後傾し、お腹まわりの筋肉が緩んで内臓を支えきれなくなって下垂することから、下腹ぽっこりになりやすいのです。

座っているときは、股関節が屈曲した（曲がった）姿勢になっています。足のつけ根には、太い動脈や静脈、リンパが流れているため、下半身のめぐりが悪くなって、冷えやむくみの原因になることもあるのです。

そこで今回のテーマは、ハムストリングと股関節周辺のストレッチ。
タオルを使うので、体の硬さを感じる方でも、可動域を調節しながらストレッチすることが可能です。

ハムストリングと股関節周辺に効かせる「タオルを使った」ストレッチ

ストレッチ①・・・ハムストリングのストレッチ

1）ひざ立ちになる。右足を前に伸ばす
姿勢が安定しない場合、右足の裏を床につけたり、手を床についたりしてもOK。

2）タオルを右足の裏にかけたら、手で両端を持つ
腰が丸まりすぎないように、頭頂部からお尻まで斜め一直線の姿勢を意識しましょう。

3）手でタオルを引き、右の足先を上に向ける
かかとをグッと突き出して、足先を上～やや自分の体のほうへ向けると、ふくらはぎやハムストリングがストレッチされます。
お尻を軽くうしろに引いて、ストレッチ効果を高めてもOK。呼吸を5～10回ほど繰り返したら、反対側も同様におこないます。

ストレッチ②・・・ハムストリング＆股関節周辺のストレッチ

1）仰向けになり、右足を床から持ち上げる。ひざを曲げてタオルを足の裏にかけたら、手で両端を持つ
腰が床から浮きやすい場合、丸めたタオルやブランケットを下に置くといいでしょう。

2）【息を吐きながら】右ひざを伸ばす
ひざは、無理なく伸ばせる範囲でOK。余裕がある場合は、かかとをグッと突き出して、足を自分のほうへ引き寄せてみましょう。ここで、呼吸を5～10回繰り返します。

3）【息を吐きながら】右手でタオルの両端をまとめて持ち、右足を外側へ倒す
ここでも、ひざは完全に伸ばしきらなくてもOK。タオルをしっかりと持って、可動域を調節します。足は、無理なく倒せるところでキープ。呼吸を5～10回繰り返します。

4）【息を吸いながら】2の姿勢に戻る～【息を吐きながら】左手でタオルの両端をまとめて持ち、右足を内側へ倒す
体ごと横向きにならないように姿勢を保ちます。右足は、無理のない範囲で倒しましょう。呼吸を5～10回繰り返したら、反対側も同様におこないます。

「座って過ごす時間が増えた」「ハムストリングを使う機会が減った」などに、心当たりのある方は、下腹ぽっこり予備軍かもしれません。
ストレッチをおこなって、ハムストリングの柔軟性を取り戻しましょう。