11月に還暦を迎えるデミ・ムーア|水着モデルも話題になった彼女の、美と健康を作るポリシーとは

 11月に還暦を迎えるデミ・ムーア|水着モデルも話題になった彼女の、美と健康を作るポリシーとは
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長坂陽子
長坂陽子
2022-11-04

11月に60歳の誕生日を迎えるデミ・ムーア。今年7月には水着ブランドの「Andie」とコラボしてスイムウェアを発表、キャンペーンのビジュアルでは自ら水着モデルを務めた。還暦には見えないボディと肌、髪はアメリカ女性の憧れの的である。

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その美の秘密はまず食べるもの。彼女はローフードダイエットを実践している。ローフードダイエットとはご存知の通り野菜や果物をできるだけ生、もしくは低温処理して食べる食事方法。野菜や果物に含まれている酵素は熱が加わると壊れてしまうが、ローフードだとそれを効率よく摂取できるので体内の酵素の働きを高めることができる。代謝もアップ、老廃物が体内から排出されるので体内も肌も綺麗になっていくそう。デミもオーガニックの野菜や新鮮な果物、それを使ったスムージーやスープをメインに食べているという。

そしてもう1つ鍵になるのは、食べないもの。デミは加工食品は極力食べない、というルールを自分に課しているという。添加物が使われているということもあるけれど、加工食品には砂糖や塩、油脂などが目に見えない形で含まれているのでむくみや余分なカロリーの摂取につながってしまう。炭水化物を食べる場合もオートミールや玄米など無加工のものをチョイス。パンには手を出さないそう。

そして食べ方もデミ流のルールが。それは「お腹が空くまで食べない」こと。セレブの中にはお腹が空きすぎると反動でたくさん食べ過ぎてしまうことから、お腹が空く前にスナックをとる人も多い。1回の食事の量を少なくし、3回の食事の合間に野菜スティックやスムージー、プロテインシェイクなど栄養価の高い間食をとるやり方である。デミはそれをやらない。「私はお腹が空いたら食べ、満腹になったらやめる」と語っている。そして食べるものはもちろん加工食品ではなく、野菜や果物、タンパク質からなるクリーンなメニュー。中毒性のあるジャンクフードに比べて、お腹が満たされると心も満足し自然に食べるのをやめられるという。「空腹を感じたら食べる。感じなければ食べない」というベーシックなルールに立ちかえった生活を送っているという。

今はきちんと食べ、適度にエクササイズする生活を送っているけれど、この境地に至るには長い時間がかかったそう。「体に対して私は愛と憎しみ、両方の気持ちを抱いてきた」とデミ。20代、30代の彼女はセクシーな役を演じ続けてきたが、スクリーンで理想の体型を見せるために「エクササイズをするのがやめられなくなった。一時期は摂食障害にも陥っていた」という。回顧録『Inside Out』にも「かつて私の頭の中は自分の体のことでいっぱいだった」「炭水化物を口にせず、走り、バイクを漕ぎ、ありとあらゆるマシンでエクササイズしていた」と綴っている。1日に摂取する食事が「オートミールを半カップ、あとはタンパク質を少しと野菜」だけだった時期もあるという。でもそれがある日限界に。「ロサンゼルスからアイダホの家に帰り、シャワーを浴びているときはっと気がついた。自然な体型でいなくてはならないって」。

今は「体重だけでなく自分の体に訪れる変化を全部認めている」と語っている。ボディイメージや食べ物との関係に苦しみながら今の美しさを手に入れたデミ。60歳からどのような美の形を見せてくれるのか、見守り、そして見習いたい。

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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