【体の前面を伸ばすメリット】姿勢改善&太りにくい体づくりにおすすめのポーズ2選
普段、体の前面の伸びを感じたことはありますか?長時間のスマホ利用やデスクワークが続くと体の前面が縮こまりがちですが、放置しているとそれに伴う体の不調が起こりがちです。ポーズでしっかりと伸ばして不調を防いでいきましょう。
体の前面、伸ばしたい3つの部分
腸腰筋(ちょうようきん)
腸腰筋は大腰筋・小腰筋(存在していない人もいます)・腸骨筋3つの筋肉の総称で、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。姿勢の維持、股関節の安定、脚を大きく蹴り出す、階段を上る時に脚をしっかりと持ち上げるなどの動作に関わっています。硬くなると姿勢が悪くなって腰痛を引き起こしたり、何もないところでつまづいてしまうこともあります。
そけい部
太もものつけ根であるそけい部は全身の中でリンパの流れが集中する場所の一つですが、座りっぱなし、運動不足などの理由で流れが滞りやすくなります。ヨガのポーズでそけい部付近を伸ばすことで流れを促し、老廃物を回収して体外に排泄する機能を改善します。
大腿四頭筋(前もも)
名前の通り4つの筋肉から成り立ち、全身の中で一番大きな筋肉です。大きな筋肉を働かせて硬さを和らげることは血流が改善されて冷えやむくみの防止、代謝がアップして太りにくい体づくりなどにもつながります。
おすすめのヨガポーズ
ハイランジ
バランスを保ちながら前面を上下にしっかり伸ばすポーズです。
やり方:
1)足を腰幅に開いて立ち、左足を大きく後ろに踏み出してつま先を床におろす(かかとを浮かせる)。
2)右膝を90度に曲げ、足首の上に膝があるように位置を整える。
3)両腕を頭上に伸ばして目線を正面かやや上に向け、数呼吸ポーズをホールドする。
4)終わったら左足を前に踏み出して最初の姿勢に戻り、反対側も同様に行う。
ラクダのポーズ
膝立ちで行うポーズです。壁を使って負荷を軽減しながら効果を高めることもできます。
やり方
1)壁に向かって膝立ちになって太ももの前面を壁につける。両膝は腰幅くらいに開く。
2)指先を下に向けて両手を腰にあてて互いの肘を少し近づける。
3)息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら太ももが壁から離れないようにして少し胸を引き上げ、目線もあげる。
4)体前面の伸びを意識しながらその状態をキープするか、出来そうなら両手をかかとにおろす。
5)数呼吸続けたらゆっくりと上半身を起こす。
※かかとをつかむのが難しいときは手を腰にあてるポーズでもOK。
前面を伸ばしたら
チャイルドポーズで背中や腰回りをやさしくゆるめ、前面を伸ばす、開く動きと対になる動きでバランスをとりましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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