30年以上乳がんと闘病、オリヴィア・ニュートン=ジョンが生前語っていた「直感を信じて」の意味

 30年以上乳がんと闘病、オリヴィア・ニュートン=ジョンが生前語っていた「直感を信じて」の意味
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長坂陽子
長坂陽子
2022-08-15

現地時間8月8日にカリフォルニアで亡くなった歌姫のオリヴィア・ニュートン=ジョン。原因は乳がんだった。彼女は43歳のときに乳がんにかかっていることが発覚、治療を受けて一旦は克服するも再発。寛解したが2017年に3回目のがん診断を受け、再び病気と闘い続けていた。その中で病気について包み隠さず語り、啓発活動を続けてきた。

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最後まで女性たちへのメッセージを送ってきた彼女の発言にいま、再び注目が集まっている。たとえば2020年にウェブサイト「Prevention」のインタビューで1992年に初めてマンモグラフィを受けた経験について語ったときのこと。オリヴィアは胸に違和感を感じ検査を受けたが医師から「問題ない」と言われたという。「私はそれを聞いて何かおかしい、とすぐに思った。マンモグラフィーでも針生検でも(しこりは)良性だと言われた。女性たちを怖がらせようと思って言っているわけではないけれど、”直感を信じて”と女性たちに訴えたい」。疑問があったら躊躇わずに口に出してほしいとアピールしている。

オリビア・ニュートン=ジョン
女優としては1978年のミュージカル映画『グリース』でジョン・トラボルタと共演、興行成績は大成功を収めた。写真は当時30歳のオリヴィア。
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直感で検査結果に納得できなかったオリヴィアは医師にそう告げ、外科的生検をすることに。その結果右胸に乳がんがあることがわかり、乳房の部分切除手術と9か月の化学療法、乳房再建手術を受けた。オリヴィアは「そのプロセスすべてに圧倒された。未知のものに対する恐怖と恐ろしさを感じた」とコメント、同じ経験をする女性たちを支援したいと考えオリヴィア・ニュートン=ジョン財団を立ち上げたとも語っている。「この財団を通じてがん患者やがんと共に生きる人たちに、より優しい治療法を提供したい。そして患者たちがより幸せに、より健康に、より穏やかに生きていくために必要なツールや情報を与えたい」と話していた。

半生を通じて乳がんに対する意識の向上や知識の普及に多大な影響を及ぼしたオリヴィア。改めて安らかな眠りを祈りつつ、その功績を後世に引き継いでいきたい。

出典:Olivia Newton-John's First Mammogram Didn't Detect Breast Cancer: 'Trust Your Instincts'

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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