更年期に入ると女性ホルモン(エストロゲン)の低下によって筋肉量が低下すると言われています。特に下半身は体の筋肉の60~70%を占めるため、変化も感じやすい部分。
さらに、更年期は精神的な落ち込みも感じやすくなるため、日々の活動量も減る可能性があります。そのため、筋肉量が減り血流の低下やむくみを引き起こすことが考えられます。
ハの字つま先立ちとは、つま先をこぶし1個分ほど開けてかかと同士をつけたままつま先立ちになる方法。この動きでは、下記のメリットがあります。
● 内転筋群の強化
いわゆる内ももである内転筋群は、強化することで股関節の安定、外もも(大腿筋膜張筋)の緊張解消、それによる美脚効果につながります。
● 骨盤底筋群の活性化
人間の内臓をハンモックのように下から支えている骨盤底筋群は、衰えることでポッコリお腹になったり、尿漏れを引き起こしたり、臓器脱を招くこともあります。内転筋群の中の内閉鎖筋と連携しているため、内転筋群を使うことで意識しにくい骨盤底筋群を活性化できます。
● ヒップアップ効果
つま先を開けてかかとをつけて立つことで、股関節が外旋(外捻り)され、そのポジションを保とうとすることでお尻の筋肉が活性化し、ヒップアップが期待できます。
● むくみの解消
つま先立ちになるとふくらはぎの筋肉も使われます。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、血流のポンプ作用があるため、動かすことで脚のむくみ解消につながります。
● 足先の冷え
かかとを上げると足指までしっかり使うようになるため、末端であるつま先まで血液が循環し、冷えの改善になると考えられます。
効果的に行うためには以下のポイントを意識しましょう。
ポイント①:かかとはずっと離さない
ポイント②:内ももを寄せ続ける
ポイント③:太ももを外に捻りながら上がる
ポイント④:お腹を突き出さず、真上に上がる
ポイント⑤:息を吐きながらかかとを上げる
ポイント⑥:下りるときはゆっくり
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