「今、つらい」-- そんなあなたにヨガティーチャー・吉川めい先生が伝えたいこと
先行きの見えない社会情勢なか、テレビなどメディアから流れてくる悲しいニュースをより身近に、自分事として捉え、「つらい」「しんどい」と感じている人はいないでしょうか。そんなときは、ヨガや瞑想に興味がない方もぜひ、この吉川めい先生のメッセージを読んでみてください。
「思考と自分自身は別物。その気づきが救いになる」
ここ数カ月、著名人が自ら命を絶つという悲しいニュースが相次ぎました。訃報を聞くたび、自分を取り巻く環境を改めて顧みて、つらい思いをしている人も少なくないのではないでしょうか。
もし今、死にたいほどの苦痛に苛まれていたら、自分の中にわずかでもスペースを見つけ、そこに少しずつでいいから呼吸を送りこむイメージをしてみてください。その息遣いがきっと、冷静さを取り戻す助けになるはずです。
私も、過去に死んでしまいたいと思ったことがありました。そんな私が今も生きていられるのは、「死にたい」という思いは、どんなにつらくてもたったひとつの思考であり、「思考=私自身」ではないということに気づいたから。その気づきにしがみつくように在り続けたら、思考との同一化をやめることができ、その先に見える視界が変わりました。
一方で、心がどうしようもなく悲鳴を上げたときは、迷わず誰かに「助けて」と頼りましょう。頼ることは弱さではなく、人間であれば当然のことなのです。
吉川めい先生
ヨガインストラクター、コンセプトスタジオveda主宰。ヨガ、瞑想、マインドフルネスなどに精通し、よりよく生きるための知恵を発信している。現在、オンラインクラスとして、瞑想やマインドフルネス初心者にもおすすめの「今こそ! メディテーション&マインドフルネス」を開講中。詳しくはコンセプトスタジオveda HPまで。
また、2020年11月19日発売『ヨガジャーナル日本版』vol.72でも、瞑想についてわかりやすく解説している。
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