世界的なツヤ肌ブームを巻き起こした「LANCER SKINCARE」創設者を直撃！噂の海外コスメ

日本未発売ながら、すでに並行輸入などで使っている人も多いであろう「Lancer Skincare」。幼少期に全身にひどい火傷を負ったと言う体験から皮膚に興味を持つようになり、皮膚科医を目指したと言うDr.ハロルド・ランサーが、クリニックに訪れるセレブリティたちのためだけに使っていたトリートメントを一般向けにも販売開始したところ、瞬く間に人気となり、ロングセラーとなったブランドだ。

「ドクターにトリートメントしてもらうと、いつも肌が若返っているような気がするの。だから全面的に信頼して肌を預けてる。彼こそ私のスキンケアの“グル（＝師）”。スキンケアも完璧ね」と、今から6年前にドクターが出版した著書「YOUNGER —the breakthough anti-aging method for radiant skin—」の中でこう言葉を寄せ、現在も通っていると言うのは世界一のビューティーマニアと言っても過言ではないキム・カーダシアン・ウェスト。自身のブランド「KKW BEAUTY」でも徹底したコントゥアリング推しアイテム展開をしているだけに、彼女をしてこう言わしめたドクターのメソッドのレベルの高さが伺える。さらには「49歳のジェニファー・ロペスの肌が29歳に見える秘密」のアイテムとしてセラムが取り上げられるなど各方面から注目を集めてきたが、ドクターの名を世界中に知らしめたのは、あのビヨンセだ。

そんな「Lancer Skincare」は、現在ではロンドンに拠点を置く気鋭のモデルエージェンシー「PREMIER」が「“スーパーモデル・スキン”づくりのメソッド」として注目するブランドでもある。「PREMIER」といえば日本人モデルの福士リナや、英誌「i-D」のカバーを飾ったマチルド・ヘニング、「VOGUE」ギリシャ版に登場したリリー・スチュワート、マリヤン・ヨンクマン、そしてレオナルド・ディカプリオと浮名を流したイスラエル人スーパーモデルのバー・ラファエリや、今年「カネボウ」のCMでインパクトのある極太一本眉を披露したギリシャ系キプロス-イギリス人モデルのソフィア・ハジパンテリら、エッジの効いた次世代の個性派モデルが所属することでも知られている。

そんなセレブが全幅の信頼を寄せる「ザ・メソッド」について、ドクター自らがこう説明してくれた。

「“ザ・メソッド”はクリニックで行っている基本の３ステップケアのことで、当初はほんの一部のクライアントにしか提供していませんでした。独自に開発したスクラブで角質を優しく除去することからスタートして、クレンジング、仕上げのセラムへと進む簡単な３ステップのメソッドです。スキンケアで私が最も重要視しているのが、肌の表面（＝角質層）を整えること。これだけで、ツヤが格段に変わります。ですから最初は角質を優しく除去する“ポリッシュ”から。次に米由来のアミノ酸コンプレックスを配合した軽やかな泡立ちのクレンザーで肌表面の汚れを優しく取り除きます。仕上げにペプチドとヒアルロン酸をたっぷり配合したモイスチャライザーを重ねれば、肌にみずみずしさが生まれフレッシュな表情に。この３つの製品があれば、私のクリニックに通わずとも自宅でトリートメントを簡単に再現できます」とのこと。確かにポリッシュとクレンザーだけでも肌が垢抜けた印象になり、さらにモイスチャライザーをプラスすると健康的なツヤも生まれる。スーパーモデル・スキン、と言うよりは“ハリウッド・スキン”とも呼ぶべきか。やはりロングセラーにはそれだけの理由があるのだ。

ライター／横山正美
ビューティエディター／ライター／翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」「etRouge」（日経BP）「NikkeiLUXE」等のメディアでセレブリティインタビューを始めビューティ関連の執筆活動中。

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