"クリーンビューティーの先駆者"の哲学 #地球とビューティーVol.3 rms beauty
美しくなることは、地球に優しいことーーこれからの時代に必要なのはそんなポリシーだ。日々目まぐるしく変化する環境や世界情勢の中で、ビューティーに対するこれまでの価値観が大きく揺さぶられている現在。独自の美を創造することにいち早く乗り出した先駆者たちに聞く、ビューティービジネスと環境への取り組みとは。
クリーンビューティーのパイオニアとして
世界のビューティー業界では、約10年ほど前まで“環境への配慮と化粧品の効果”の両立は困難だとされてきた。しかし、近年の様々なテクノロジーの進化により“ナチュラルコスメ”は飛躍的な変貌を遂げ、その両面を成立させた“ヴィーガン”や“クリーン”ビューティーは今や世界のビューティー業界に革命を起こし、様々なブランドがメインストリームに台頭している。中でも、スマッシュヒットとなった「ルミナイザー」や、“No-Makeup ルック(=すっぴん風メイク)”等の世界的なメイクトレンドを生み出し、クリーンビューティームーブメントの立役者となったのが、メイクアップアーティストのローズ・マリー スウィフト率いるNY発の「rms beauty」だ。そこで、今回は、創業当初から揺るぐことなく美と環境のあり方にいち早く向き合ってきた「rms beauty」が考える地球と”クリーンビューティー“について、「rms beauty」のPR 角 美千子さんに伺った。
ーー 「rms beauty」が日本に上陸して以降、クリーンやヴィーガンを謳う様々なブランドが台頭してきています。パイオニアとして今世界的にビューティーを取り巻く環境で大きく変化した、と思われることは何でしょうか?
まず、今までは美容というと“化粧品”だけに意識が向きがちだったと思いますが、本当の意味での“美しさ”と向き合って行くにつれ人体や環境への影響や共存に対する「意識」が大きく変化してきたのではないでしょうか。「rms beauty」は創設当初から、美しくなるためにする化粧品自体が、実は肌や健康・環境まで害を及ぼすものになり得るかもしれないという事実を啓蒙し、「世の中の女性が化粧品を選ぶときの基準を変えていきたい」との思いから様々なアイテムを展開してきました。というのも、ローズ・マリー自身が長年メイクアップアーティストとして活動している中で、化粧品が原因で体調不良になってしまったことがブランド創設のきっかけだったからです。
「rms beauty」の全ての製品は食品レベルの安全性がある有機的成分を選んで配合しており、フレッシュな成分の栄養素をそのまま肌に届けることができるよう処方されています。そして一部リップなど、発色を追求する上で原料だけではどうしても表現できないカラーにのみ食品レベルの安全な着色料を使用しています。こうした“クリーン”な化粧品作りには、ローズ・マリー自身の「化粧品は美を追求するツール。しかし美の追求の代償に健康を害してはならない」という想いが貫かれています。
ブランド創設当初は“クリーンビューティー”という言葉すら存在しなかったため、人々に聞く耳をもってもらう事さえ困難でした。ですがそんな中でもローズ・マリーは信念を貫き、理念をかえることなくブランドを育みながら、先の事実を啓蒙し続けました。その甲斐もあり、ようやく世界中の人々の意識が変わってきたと彼女自身感じているそうです。そして日本でも、「長期的でサステナブルな美しさを実現する」クリーンビューティーが新しい常識として認知され、人気を博していることをとても嬉しく思っています。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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