揺らぐ世界に対して「美」ができることは何か|ポーラが探求し続ける"社会貢献"とは
「Science Art Love」をテーマに掲げ、刻々と変化する社会と人に寄り添いながら、常に「美と健康」の可能性を追求してきた「ポーラ」。最高峰ライン「B.Aシリーズ」をはじめ、新体操ナショナル選抜団体チーム“フェアリー ジャパン POLA”のヘアメイクや47都道府県の美肌分析をした「ニッポン美肌県グランプリ」、そして天気という切りくちで美肌を分析する「美肌予報」や箱根の「ポーラ美術館」など、化粧品を中心に「美」を多角的に追求するブランドとしておなじみだ。
「これからの時代に目指すのは、誰もが「美しく生きる」ことができる社会。一人ひとりがもっと自分らしく社会と繋がり、生きることをもっと楽しみ、豊かで彩り溢れる時間を感じる生き方が美しい、とポーラは考えています」と語るのは代表取締役社長の及川美紀氏だ。
これまで“当たり前”とされてきた様々な価値観が揺らいでいる現在。その理想の実現に向けて、ビジネスの成長と持続可能な社会実現の両立を目指す新たな「サスティナビリティ方針」を発表したポーラの取り組みについて、コミュニケーション戦略部 PR企画チームの岡本ゆりかさんにお話を伺った。
ーー「ポーラ」ならではの化粧品と環境という視点からの取り組みについて教えてください。
今年6月にポーラは創業100周年を迎える2029年に向け、誰もが「美しく生きる」ことができる社会を目指すための「新サスティナビリティ方針」を打ち出しました。これは、2029年までのSDGsの目標数値を社会・経済・環境に分類し、それぞれにゴールを定め、循環させることで人の可能性を広げ、多様な価値観を尊重し、誰もが活躍できる社会を創造していくことを目標にしたものです。また、ポーラは消費者への「新たな価値提供の実現」と「環境に配慮したサービス」の両立をテーマに掲げ、すでに2019年7月から個肌対応ブランド「APEX」における完全デジタル化を実現しています。
具体的に言うと、個肌対応ブランド『APEX』の肌分析サービスは、これまで独自の肌チェッカーとカウンセリングシートを用い、お客さまの情報を取得してその分析結果をアドバイスシートにより返却していました。ですが、今回の肌分析の完全デジタル化で環境負荷の低減にもつながりました。これを皮切りに、大幅な紙・プラスティックの削減や、長年実施している主力商品のリフィル化や従来の紙パンフレットのデジタル化、そして森林認証紙やフェアトレード香料の使用、さらにマイクロビーズ対応など「お客さまの嬉しい」と「地球にやさしい」の両立に取り組んでいます。
一方で化粧品とは、使用感や見た目だけでなく、“使い終わった後の心地良さ”まで追求するものと考えています。そのためのパッケージ面においても、ブランド最高峰の「B.A」シリーズは、業界に先駆け、高級スキンケア分野ではいち早くリフィル(付け替え容器)の販売などに取り組むなど、「デザインと環境対応の両立」を実現しています。また、商品のリニューアル時には、順次再生しやすい容器設計に切り替えるなど、継続的な環境負荷低減にも取り組んでいます。そのため9月にリニューアル発売する新「B.A」シリーズも、WEBパンフレットへ切り替えを行っております。
また昨今海洋汚染/食物連鎖への影響が懸念されているマイクロプラスティックに関しても、一部のスクラブ剤などに含まれるプラスティック微粒子を(使用時の感触などに影響することなく)天然由来素材に処方変更して環境負荷低減に取り組んでいます。
さらに企業努力として、働き方改革と連動したオフィス環境での負荷低減にも取り組んでいます。残業や休日出勤抑制による電力量削減はもとより、ペーパーレス化による業務効率アップや、保管スペースの有効活用などを進めています。また、ごみの分別を進め、リサイクル率を高める取り組みも各事業所で実施しています。
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