本当の自分の見つけ方|"本当の自分"がわからない人への3つの質問

 本当の自分の見つけ方|"本当の自分"がわからない人への3つの質問
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櫻井麻美
櫻井麻美
2019-08-23

毎日繰り返す仕事、なんとなく付き合う友だちとの飲み会、家に帰ってふと、私って何がしたいんだっけ?と思うことありませんか?このまま流されて一生が過ぎていくと考えると、なんだか不安な気持ちになることも。やりたいこと、実現したいこと、ありたいようにあること、そんな「本当の自分」を見つけるためにはどうしたらいいのでしょうか?本当の自分がわからない、本当の自分を知るために何をすればいいかわからない、そんな人にぜひ読んでほしいメッセージ。

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「本当の自分」とは?

皆さんは今目の前でやっていることが、なぜ、何のためにしていることか、しっかりと理解できていますか?理解した上で、それをやりたい!またはやるべきだ、と考えやっていることでしょうか?おそらくたいていの場合、そうではありません。理解していると思っていても、表面上でしか考えていないことがほとんどだったりします。

あなたは今の仕事をなぜやっているのですか?

なぜお金を必要としていますか?

なぜ結婚して、マイホームを買って、子どもをもうけ、週末は少し贅沢して、平日は身を粉にして働くその生活をしているのですか?

なぜ子どもをいい学校に入れたいのですか?

なぜ年を重ねてもシミひとつない美しい外見をめざすのですか?

自らやっていることの目的がわかっていないと、本当の意味でのやる動機にはなりえません。「みんながそうしているから」「そうすることが正しいといわれたから」と盲目的になっていませんか?それは、誰かに依存した自分でしかありません。「本当の自分」とは、自らの意思で、自らの目的を果たすために、行動している自分のこと。日常を顧みてください。あなたは、自分の望む目的のために行動していますか?

「本当の自分」でいると何がいい?

「本当の自分」でいることのメリット

誰かに依存して盲目的に従っていると、その基準がなくなった時にどうしていいかわからなくなり、再び誰かに指示してもらわなければ動けなくなってしまいます。社会(または他人)の価値観、基準、正しさは、永遠に続くものではありません。当たり前と思っているものは、当たり前ではないのです。視野を広げてみましょう。世界には様々な価値観、基準、正しさがありふれています。今あなたがしていることは一つの基準からしたら正しいことかもしれません。でも、他の基準からしたら正しいことではないかもしれません。その基準に合わせて右往左往することになってしまいます。社会や他人に従うのではなく、あなた自身でしっかりと考え、正しいか、正しくないか、判断するべきなのです。

では、自分の目的を理解し、それに向けて行動する「本当の自分」であることで、どんなことが起こるでしょうか?自分のしたいこと、するべきことを正しく理解し、行動するということは、いつでも判断基準が自分です。どんな環境においてもゆるぎない信念を持ち、どっしりと構えることができるでしょう。そこには安心感や心地よさを感じるはずです。それが大変なことだったとしても、自分のために頑張ること、達成することは自己成長をもたらします。成功しても、失敗しても、自分を信じ、認めることができるのです。

本当の自分でいることのデメリット、注意点

ひとつ注意すべきことは、自分基準になりすぎて目の前の相手や周りの環境を無視したり、傷つけたりすることとは違うということです。話している相手を怒らせて、すっきりした気持ちになりますか?きれいに整った環境をぐちゃぐちゃにしていい気持ちですか?もやもやした心地悪さが残るはずです。自分だけでなく、相手や周り、すべて心地よくいることが結果的に自分の心地よさにもつながります。だから、自分勝手な振る舞いをすることが「本当の自分」ではありません。

「本当の自分」の見つけ方

「本当の自分」を見つけるためには、物事を注意深く見つめ、自ら考え、目的を理解することが必要です。そのためにはどうしたらいいのでしょうか?自分に対して、以下のステップで自分に質問を投げかけ、思考を研ぎ澄ませてみましょう。

質問1.なぜそれをしているの?

あなたが今していることの理由を深く掘り下げてみましょう。なぜ仕事をしているのですか?何のための仕事ですか?お金をもらうためのもの?自分の経験を増やすためのもの?成功するためのもの?答えはいろいろあるはずです。何でも構いませんが、必要なのは、自分で考え、理解することです。

質問2.それはなぜ必要なの?

理由が見えてきたら、それがなぜ必要なのかを考えてみましょう。なぜお金が必要なのか?なぜ経験が必要なのか?なぜ成功が必要なのか?掘り下げてみます。そうすると、自分の実感として、本当に必要だと思うものと、周りからよく見られるために必要だと思うもの、どちらもあることに気づくかもしれません。

質問3.本当に自分に必要なことなの?

自分に必要なものと、そうでないものを取捨選択しましょう。周りからよく見られることは、自分にとって必要ですか?必要だとしたらなぜでしょうか?野次馬の意見はころころ変わります。その都度彼らに合わせて自分を変えていくのですか?それは快適な毎日ですか?他人にやらされるものほどつまらないものはありません。注意深く考えましょう。

自分が本当に必要だと思うことに、力を注ぎましょう。その結果がどうであれ、達成感や成長を感じ、自らを認める一歩になるはずです。

とはいえ、これだ!と思ったものが間違ってしまうこともあるはずです。そんな時は素直にそれを認めましょう。そういう意味で、信頼できる助言はとても頼りになります。相手や周りの意見も参考にしつつもそれだけに従うのではなく、最終的に自分がどうするのかは自分で決められるようにしていきましょう。

まとめ

深く考え、判断し、行動することで様々な結果が出てくるでしょう。そこからまた学び、よりよい判断へつなげていけばいいのです。結果的にそれは自分の成長につながり、自分が進むべき道も見えてくるはずです。最初からゴールがしっかり見えていなければいけないわけではありません。最初に見えたゴールが絶対でもありません。少しずつ進みながら、自分の目的を理解していけばいいのです。それはまさに「本当の自分」を明らかにしていく作業でもあります。人生をかけて、進んでいけばいいのです。
「本当の自分」を見つけることは、簡単ではないかもしれません。でもだからといって誰かのためだけの自分でいることは、自分の人生を楽しむことにはなりません。自分がどうしたいか、自分で考え、行動すること。そしてそこに心地よさを感じること。その繰り返しで段々と、自分を理解し、自分に何が必要なのかも見えてくるはずです。必要ないと思ったものは、抱えこまなくてもいいのです。自分のやるべきことを、一つひとつやっていきましょう。より良い自分を作ることができるのは、他ならぬ、自分自身だけなのですから。

ライター/櫻井麻美
大学在学中に世界一周をし、卒業後は日本各地に住み込みで働く。既存の価値観の中で生きることに違和感を抱き、自分の生き方について考え始める。20歳の時にヨガに出会い、その後ヴェーダンタに触れ、共感。自身でも学びを続けながら、様々な場所でヨガを伝えている。

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