うまくいかない原因はこれ?心理カウンセラーが教える「メンタルノイズ」の消し方

うまくいかない原因はこれ?心理カウンセラーが教える「メンタルノイズ」の消し方
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「また今日もダメだった……」「どうせ私なんて……」いつもこんなふうに思ってしまうのは、あなた自身の問題ではありません。心の中にある「メンタルノイズ」が邪魔をしていたのです。自己肯定感は高めなくていいし、ポジティブに変われなくても大丈夫。『ありのままでラクに生きる練習』(アスコム)より内容を一部抜粋して紹介します。

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胸のザワザワの正体とは?

うまくいかないのは、心の中のメンタルノイズのせい。
急にそんなことを言われても、ピンとこないですよね。私も普段のカウンセリングでは、少しずつノイズを感じてもらうようにお話をしていきます。

本稿をご覧くださったあなたにも、「ノイズってこんなものか」と感じてもらえるように、順を追って話を進めていきましょう。

例えば、こんなことってないですか?
SNSで他人の投稿を見て「みんな充実している。自分はダメ」と凹んでしまう。
逆に自分は投稿したいネタも見つからないし、あっても投稿するのを躊躇(ちゅうちょ) してしまう。
「SNSうつ」なんていう言葉もあるくらいですから、割とよく聞く話じゃないかなと思います。

さて、こんなふうに凹んだり、躊躇したりしてしまうのって、なぜでしょうか?
とてもわかりやすい例なので、あなたも察しがついているかもしれません。
「仲間とワイワイ活動して映える投稿ができる人はすごい」と思っていたり、「自分の投稿に『いいね』がつかないと格好悪いし、叩かれたりするのがイヤだ」と思っていたりするからですね。

SNS
イラスト/Adobe Stock

実はこれがノイズの一種。
なんだか胸のあたりがザワザワ、もやもやする感じって、ありませんか? そんなときはノイズがあなたの思考や行動を邪魔しています。
要するにメンタルノイズは、あなたがついやってしまう心のクセなのです。

簡単な例ならほかにいくらでも思いつきませんか?
好きな人に「うっとうしいと思われたらイヤ」だから、声をかけたり、メッセージを送ったりできない。
友達に「いいやつだと思われたい」から、頼まれごとを断れない。実際にはそうとは限らないのに、つい考えてしまう。それがノイズです。

こういうことが積み重なると「はあ、なんて自分はダメダメなんだ」と自己肯定感が低くなってしまいます。
胸のザワザワ、もやもやに、もし思い当たることがあるとしたら、ノイズが発動している証拠
です。

もやもや
イラスト/Adobe Stock

いかがでしょうか?
ピンとこなかったノイズも、「まあ、こういうことならあるかも」くらいには感じていただけたでしょうか。
でもこれはノイズのほんの一部で、超入門編です。問題はここから先。
人の心理や脳の仕組みはとっても複雑で、実はあなたがまったく無自覚で、考えてもみなかったようなノイズが、日常生活のいろんなところで発動しています。

でも安心してください。そのノイズを見つける方法はあります。そして、ノイズが見つかれば「なぜかうまくいかない」状態を抜け出す大事な一歩になるのです。

「なぜかできない」=「実はやりたくない」

さて、ここまでの話で少しでもノイズを感じられたなら、「自分の心の中には、自分を邪魔するノイズがある」というイメージを持ちながら、読み進めていってください。本稿では、あなたに隠れて悪さを働く小悪魔のようなイメージで、ノイズをイラストにしています。自分とノイズを分けて考える。これが大事です。

さて、ここからはもう少し奥が深いメンタルノイズの話です。
また例を出してみましょう。
あなた、あるいはあなたのまわりの人で、毎年のように「今年は痩せる!」とか「今年こそ貯金する!」なんて誓いながら、全然実行できていない人はいませんか?

私にも似たような経験があります。こんなとき、「なんで自分はできないのかな」と悩んで、自己肯定感が低くなったりしますよね。
でも実は、これも心のクセ、ノイズのせい。メンタルノイズが無自覚なブレーキになっているんです。
痩せたいといつも言っている人が、心の中ではむしろ「痩せたら困る」と思っている可能性さえあります
。

もし、あなたがそんなことを言われたら、「そんなわけない!」と思いますよね。
それはそうです。なにしろ、本人は痩せたいと実際に思っているわけですから。
でも私がカウンセリングでいろいろお話を聞いていくと、案外、本人が思っていることとは逆のことがノイズになっていることが多いんです。

例えば、痩せたいのに痩せられない人が相談に来たとしましょう。
本人は当然「痩せたい。痩せたほうがいい」と本気で思っています。

そこで私が質問します。
「どうしてそんなに、痩せたほうがいいと思うんですか?」
その人はこう言うでしょう。
「痩せてるほうが健康だし、見た目の印象もいいだろうし」

ポイントはここからです。
「痩せて困ることはまったくないですか? それから、今のままのほうがいいと思うことも全然ないですか?」と聞いてみると(実際にはもっとていねいにやりとりしますが)、意外な答えが出てきて当の本人がハッとすることがあります。
「そういえば、無理にダイエットをしたのか、痩せた途端に病気がちになった人がいたので、気をつけないと。あ、あと恋人にする相手は、ぽっちゃりしてるくらいのほうがタイプです。親が痩せ気味で、あまり健康じゃなかったので」
もちろん本人は、聞かれたから答えただけ。

ですが、これが無自覚なブレーキになっているのです。つまり「痩せないほうがいい」というノイズがあるということ。
頭では「痩せたい」と思っているのに、心には「痩せないほうがいい」というノイズがある。頭と心があべこべです。

あべこべ
イラスト/Adobe Stock

こういう状態に気がつかないでいると、自己肯定感はどんどん低くなっていきます。
自分の目の前には「痩せたい自分」と「痩せられない結果」しかないのですから、落ち込みますよね。なんでうまくいかないのかわからないので、苦しく、生きづらくなってしまいます。

それだけではありません。

少しふくよかでも好きなように生きている人が、うらやましく見えるかもしれません。しっかりと自己管理ができて、体が引き締まっている人に、引け目を感じるかもしれません。

「なぜかできないこと」は、実は「やりたくないこと」だったりします。なのに、ノイズに気がつかないと、「なぜ自分は……」という答えのないネガティブループにハマってしまう危険があるわけです。

まず自分責めはやめましょう。
そしてノイズに目を向けましょう。それだけで随分、心の持ちようは変わってくるはずです。

書影
『ありのままでラクに生きる練習』(アスコム)

この本の著者…山根洋士(やまね・ひろし)

メンタルノイズ心理学創始者。30代で独立後、仕事で大きな成果を上げる一方、心身の不調を経験したことをきっかけに、「人はどうすれば本当に変われるのか」を深く探究するようになる。国内外の心理学・心理療法長年学び、極めて少数の「本当に効果の出る技法」を 組み合わせた独自のメソッドを提供するに至る。心の表面に現れる悩みだけでなく、その奥にある無意識の思考や感情のクセ=「メンタルノイズ」に着目し、生きづらさや人間関係、自己肯定感の問題に向き合ってきた。単なる知識の習得にとどまらず、現実の変化につながる実践的な心理学として、誰に相談しても変わらなかったという人たちの最後の場所として、山根自身の想像を超える様々な現実変化を引き起こしてきた。講座・セッション・カウンセラー育成にも力を注ぎ、書籍やメディアを通じた発信も行っている。著書はメンタル本大賞2021優秀賞を受賞し、累計10万部を突破。

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