魚が苦手な人が無理なく【DHA・EPA不足を補える食材】とは?|管理栄養士が解説

魚が苦手な人が無理なく【DHA・EPA不足を補える食材】とは?|管理栄養士が解説
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岩渕知英
岩渕知英
2026-03-11

「魚料理は生臭さや骨が気になって苦手」「でも健康のためにDHAやEPAは摂りたい」と悩む方は少なくありません。魚に豊富に含まれるDHAやEPAは、健康維持に不可欠なn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)の一種です。これらはヒトの体内で合成できない、あるいは不十分なため、食事から摂取する必要がある「必須脂肪酸」に分類されています。今回は、魚が苦手な方でも無理なくDHA・EPAを補える食材や、日々の食事の工夫について詳しく紹介します。

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なぜDHA・EPAが必要なのか?

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、主に魚介類に多く含まれる多価不飽和脂肪酸です。脳や目の健康維持: 特にDHAは、脳の神経シナプスや網膜の光受容体に多く存在しており、神経組織の重要な構成成分です。
脂質代謝の改善: EPAやDHAの摂取は、血中のトリグリセリド(中性脂肪)を下げる効果が認められています。

不足のリスク: 必須脂肪酸であるn-3系が不足すると、皮膚炎、免疫力の低下、成長障害などを引き起こす可能性があります。

目標にしたい「1日の摂取目安量」

最新の日本人の食事摂取基準(2025年版)では、n-3系脂肪酸の1日の目安量が設定されています

目安量
photo by iwabuchi
 

魚料理が苦手でも大丈夫!おすすめ食材比較表

メインの魚料理が苦手でも、加工品や小型の魚介類なら取り入れやすいです。青魚を基準とした含有量の比較を確認してみましょう。

含有量
photo by iwabuchi

無理なく続けられる!おすすめ食材の活用術

魚をメイン料理として構えるのではなく、トッピングや副菜として「使いやすい食材」を選ぶことが、DHA・EPA(n-3系脂肪酸)を効率よく補う鍵となります。

ツナ缶

・魚特有の臭みやクセが抑えられており、魚が苦手な方でも最も取り入れやすい加工品です。
・ マヨネーズ和え、サンドイッチ、パスタなどアレンジが多彩なため、飽きずに継続的な摂取を支えてくれます。

ツナ缶
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しらす、さくらえび

・ 「ふりかけ感覚」で、サラダ、納豆、冷奴、卵焼きなどにパラパラとかけるだけで、調理の手間なく手軽にDHA・EPAをプラスできます。
・ 少量でも日々の食事に積み重ねやすく、魚を食べているという強い意識を持たずに栄養を補える優秀な食材です。

しらす 桜えび
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ホタルイカ

・ 酢の物や和え物などの副菜(小鉢)として活用することで、魚料理という意識をあまり持たずに、一皿でまとまった量を摂取できます。
・ 100gあたり合計760mg(DHA 450mg / EPA 310mg)と、小型の魚介類の中でも豊富なn-3系脂肪酸を含んでいます。

ほたるいか
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植物性油(α-リノレン酸)を味方につける

魚以外の食品に含まれるα-リノレン酸もn-3系脂肪酸の一種です。代表的な供給源: エゴマ油、亜麻仁(アマニ)油、シソ油、キャノーラ油、大豆油、くるみ。
※α-リノレン酸は体内で一部がEPAに、さらにDHAへと変換されますが、その変換率は高くないことが報告されています。

コツは調理法です。これらの植物油は熱に弱く酸化しやすいため、ドレッシングや納豆にかけるなど、「生のまま」摂るのが効率的です。魚介類と植物油を組み合わせて摂取することが、理想的な補給方法とされています。

まとめ

魚を「主菜」として食べるのが難しいときは、副菜やトッピング、油の種類を意識して取り入れていくことで、健康な体づくりに必要な必須脂肪酸を補っていきましょう。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)脂肪酸成分表編」
農林水産省「脂質による健康影響」
厚生労働省 e-ヘルスネット「不飽和脂肪酸」

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