〈更年期症状体験談〉就寝中のホットフラッシュがつらくて熟睡できず…快方に向かわせたものは #更年期ing
40代後半に突入し、心も体も不調な日が増えた。でもこれって何?病気?更年期?それとも気のせい?そんな不安や葛藤、やりきれない気持ちを抱えているのは、あなただけではありません!ライター山田メノポさんによる連載「更年期ing(アイエヌジー)」では、更年期と今まさに向き合っている方からすでに乗り越えた方まで、さまざまな人の「更年期との付き合い方」「更年期を過ぎた、今」を取材します。
更年期症状を和らげる方法は様々ですが、まずは日常生活の中でできる身近なことから始める、という人も多いのではないでしょうか。今回、自身の体験を語ってくれたパートタイマーの森むぎこさん(48歳、仮名)も、無理なくできる範囲で更年期症状と向き合い、現在は症状が軽減しているそう。試行錯誤しながら自分なりにたどり着いた、症状との付き合い方や対策などについてお聞きしました。
もともと体を動かすのが好きで、学生時代は野球やバレーボールなど、体育会系の部活に打ち込んでいたというむぎこさん。当時はもちろん、パートタイムで働く現在もずっと早寝早起きの規則正しい生活を送っていた彼女が、初めて更年期症状らしきものを感じたのは、今から3年前の45歳を過ぎた頃でした。「普段汗をかくことが少ない私が、気づけばカァッとなって汗が流れ落ちることが増え、もしかしてこれがホットフラッシュなのか、と実感したのを覚えています」。
若い頃からPMS症状などはあったため、更年期症状にも特別ショックを受けるということもなかったものの、このホットフラッシュには長く悩まされました。「特に就寝中のホットフラッシュがキツくて、そのせいで夜中に起きてしまうので熟睡できなかったり、眠りが浅いのか悪夢を見ることも多かったです。夢か現実か一瞬わからなくなり、起きても恐怖というか不安で動悸がするほどだったのを覚えています」。幸いなことに、この動悸は起きて5分ほどすると落ち着くので、その後は愛犬を撫でたりしているうちにまた眠りにつくことができたといいます。
そのほかにも、肩こりや腰痛、頭痛、だるさ、疲れやすくなった、尿漏れ…など全てが更年期が原因かは不明ですが、以前よりもさまざまな不調が出やすくなったのも同じ頃。「お恥ずかしながらふとした拍子に尿漏れしてしまうので、いつも布ナプキンをつけています。あとはなんだか頭がスッキリしないというか、漠然とした不安感も常に付き纏っているような気がしていて。若い頃にパニック発作を起こしたことがあるので、それが復活したような感じですね」。
これらの症状に対して、一度は婦人科に行ったというむぎこさん。「あまりそんな風に見られませんが、性格的には心配性でいろいろと気にするタイプ。だから考えすぎるとさらに心配が増す気がして、更年期症状に関してはあまり気にし過ぎないようにしようと自分に言い聞かせています。ただ、ホットフラッシュがキツかったのでこれだけはなんとかしたくて婦人科に行ってみたんです。特に血液検査などはしませんでしたが、おそらく更年期症状だろうから、とりあえず加味逍遙散を飲んでみてと言われました」。この漢方が彼女の体には合っていたようで、嬉しいことにホットフラッシュはかなり軽減し、夜中に目が覚めることも減ってきました。
ちなみにそれ以外の症状に関しても、気軽にできることは試しているそう。「頭痛が起きそうと感じたら早めに市販の鎮痛薬を飲んでおいたり、気休めかもしれませんが、よく眠れるように寝る前の15分ほど、夫と一緒にリラックスヨガをやったり。加えて日々の愛犬との散歩や趣味の愛犬グッズを作ること、スマホで単純なゲームをすること、なども不調から気を紛らわすのに役立っている気がします。どれも向き合って集中しているとほかの余計なことを考えなくて済む、というのがいいのかもしれません」。
その結果、3年経った現在では朝まで熟睡できる日も増えたと言います。「実はホットフラッシュがよくなってきたとき、漢方を飲むのを勝手にやめてしまったんですが、またしばらくすると症状が出てきてしまって…。慌てて薬を再開しました。もしこの漢方が効かなくなることがあれば、今度は婦人科でちゃんと血液検査をしてもらおうと思っています」。今後症状が悪化した際には、エクオールなどのサプリや、ホルモン補充療法も検討するつもりでいるのだとか。ホルモン補充療法は抵抗のある人もいるようですが、むぎこさんは過去に婦人科の持病で似たような治療を受けたことがあり、試してみたいと考えています。
今はネットでもさまざまな情報を得ることができますが、更年期に関しては人それぞれだし調べ出すとキリがないので、むぎこさんは最低限のことを調べたり、友人に軽く聞く程度にしていると言います。「考えすぎないことで、あまり更年期症状を意識しないで済むような気がして。もちろん今も加味逍遙散は飲んでいますし、友人がホットフラッシュに効くと教えてくれた和薄荷のお茶を取り入れたりもしています。このお茶は、頭の方に上がった熱をクールダウンさせると聞いたのですが、飲むと気分もスッキリするので気に入っています」。
また、一番身近な存在である家族や親しい友人の理解も気持ちを楽にする助けに。彼女の場合は、それが夫でした。「普段あまり汗をかかない私が、ホットフラッシュで汗だくになっている姿を見て、夫も更年期ということを理解してくれたようで、大変だね、何かできることはある? と言ってくれたのが本当に嬉しかったです。特にやってほしいことがあるわけではないのですが、あまりそんな言葉をかけるタイプではないので、一気に気持ちが楽になりました」。
今はホットフラッシュに関しては楽になったむぎこさんですが、ほかの不調は継続中。そんな中、時折頭に浮かべるのは、きっと更年期の症状はいつか終わるという言葉だそう。「よく耳にする言葉ですけれど…。更年期症状とは長いおつきあいになるかもしれないけど、いつかは終わる、そう思えればできるだけ上手く付き合っていきたいと少し前向きになれます。とはいえ、私も引き続き更年期の真っ最中。これはあとどれくらい続くのか、運動や食生活で気をつけることはあるのかなど、まだまだ先輩方に聞きたいことだらけです」。
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