体験談連載「ダメだと頭ではわかっていても、意地悪な気持ちが止められなくて…」 #更年期ing

 体験談連載「ダメだと頭ではわかっていても、意地悪な気持ちが止められなくて…」 #更年期ing

一般的には、日本人の閉経年齢である50歳前後の10年間を更年期と呼ぶことが多いのですが、実際はその時期も人によって様々。今回お話をうかがった美容師の横山まや(49歳、仮名)さんも、30代というかなり早い時期に症状が出た一人です。実は30代後半はプレ更年期とも呼ばれ、徐々に女性ホルモンの減少など体の変化が起こり始める時期。年齢的に最初は更年期由来と気づかないまま、自分の心の変化に悩まされたという横山さんに、当時の状況やそこから抜け出すまでの道のりについてお聞きしました。

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自身でヘアサロンを経営するまやさんが、やけに最近イライラするなと感じたのは36歳の頃。「仕事柄、お客様とお話しする機会が多いのですが、自分のことを聞かれた時に前だったら何も気にせず答えていたのが、急にほっといてほしいとかめんどくさいな、なんて思ってしまうことが増えてきて」。

気づけばそのイライラが高じて、相手に意地悪な気持ちが湧くまでになってしまったそう。「相手が一番言われて嫌だろうなと思うことをストレートに言ってしまったり、人の考えの中にずるい部分が見えた時に、それを指摘してしまったり・・・。ダメだと頭ではわかっていても、意地悪な言葉を投げかけてしまうことが増え、もしや若年性更年期? と疑ったことも」。とはいえ、一般的には更年期にはまだ早い時期。さらにそのイライラは、更年期の女性と話す場合に限って顕著に表れていたため、相手がイライラしているから自分もそんな反応をしてしまうのかなと解釈していたのだとか。

「今考えればちょうどプレ更年期の時期で、心と体のバランスが崩れて起こった変化だったのかもしれません。当時はイライラが何由来なのかわからず、何も対処できなかったけれど、既にホルモンバランスの変化が始まっていたのだと思います。そうなっても体はまだ若いので元気に動けてしまう、でもそこに心が追いついかない・・・。そんなふうに気持ちと行動が伴わないことが多くてイライラしていたのかなと」。

それが更年期由来かもしれないと思うようになったのは、身近な人から指摘された一言でした。「最近イライラしがちで、しかも特に更年期の人にそう感じることが多いんだよね〜と何の気なしに友人に伝えたところ、それはあなたも更年期だからイライラするんだよと言われたんです。その言葉にハッとして、イライラも意地悪な気持ちも、自分の更年期の影響で起こっているのかもと意識するようになりました」。

その後イライラは気になりながらも、特にそのために対処療法などは考えなかったというまやさんですが、39歳で新たに持病が発覚。その治療もあって様々な病院に行ったり、以前より体のケアを心がけるようになったそう。「持病の治療中はそちらに集中していたせいもあって、更年期症状はあまり気にならなかったんです。でも肝斑が増えてきたり46歳で閉経を迎えたりと、確実に更年期に入ったことは感じていました」。

さらに数年後、持病の治療の一環で新たな医師と出合ったことが、彼女の更年期のターニングポイントに。「西洋医学だけでなく、東洋医学や人の持っているエネルギーなども含めて多角的に診てくれる先生と巡り合い、自分の更年期症状にあった漢方やフラワーレメディなども処方してもらうようになったのが大きかったですね」。同時に自身も新たに体の勉強を始め、体が出しているサインを見逃さず、その場所を緩ませていくということを心がけるように。そのためにマッサージやセルフケアでのストレッチなども取り入れ、その効果もあってか徐々に心身のバランスが取れるようになってきたといいます。

「ちょうど49歳になった頃、急に気持ちも体もすっきりとして、活力が湧いてきたんです。そして今まで悩まされていた気持ちの問題が、全く気にならなくなりました。そうなって、その時に改めて過去の不調に気付かされたというか、更年期を抜けたことを体感した気がします。持病もあったので、自分には更年期はあまり関係ないような気がしていたけど、心身がスッキリして初めて、やっぱり更年期だったということに気づいたんですよね」。

更年期由来とわからなくても今辛い症状があるなら、自分の体を知って向き合うことが一番大事だというまやさん。「更年期症状が、身体というより気持ちの問題だというのであれば、ストレッチがすごくいいと思います。更年期の気持ちの辛さは、心身のバランスが取れてないことによると思うのですが、実は体がほぐれると気持ちもほぐれるんです。そうすれば心身のバランスがちゃんと整うはずなので、ぜひストレッチを習慣にすることをお勧めします」。

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