あなたに合うナッツはどれ?目的別で分かるナッツの選び方|管理栄養士が解説
ナッツは良質な脂質やたんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、 小さな粒の中に健康や美容を支える栄養素がギュッと詰まっています。この記事では、代表的な3種類のナッツの目的別の選び方、適量、選び方を管理栄養士が解説します。
ミネラル補給におすすめ|カシューナッツ
カシューナッツは、鉄分や亜鉛などのミネラルが豊富なナッツです。100gあたりの鉄分は約6.7mg、亜鉛は約5.8mgと、他のナッツと比べてもトップクラスの含有量を誇ります。鉄分は赤血球の材料となる栄養素で、不足すると全身に酸素を運ぶ力が弱まり、貧血の原因になります。めまいや立ちくらみだけでなく、疲れやすさやだるさにも影響します。亜鉛の働きはアミノ酸からたんぱく質の合成の再合成、DNAの再合成、骨の成長、活性酸素を除去する酵素の構成成分や、免疫反応にも関与するなど、その働きは多岐に渡ります。カシューナッツは他のナッツに比べて脂質が低く低カロリーです。甘みもあり、食べやすさも魅力です。
美容と腸内環境を整える|アーモンド
アーモンドは、ビタミンEと食物繊維が特に豊富なナッツです。100gあたりビタミンEは約30mgと非常に多く、強い抗酸化作用を持っています。私たちの体は、日常生活の中で活性酸素が発生し、細胞が酸化することで老化が進みます。ビタミンEはこの活性酸素の働きを抑え、細胞を酸化から守る役割を果たします。そのため、シワやシミの予防など美容面での効果も期待できます。また、アーモンドには不溶性食物繊維が多く含まれており、腸内環境を整え、便秘の改善や血糖値の急上昇を抑える働きがあります。噛み応えがあるため、間食として取り入れると眠気防止や集中力回復にも効果的です。
脳と心臓の健康を支える|くるみ
くるみの最大の特徴は、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている点です。オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸の一種で、体内で作ることができないため食事からの摂取が欠かせません。くるみに含まれるオメガ3脂肪酸は植物由来のα‐リノレン酸で、体内で一部がEPAやDHAに変換されます。これらは心臓の健康や脳機能をサポートする重要な役割を担っています。さらに、くるみには抗酸化作用を持つポリフェノールや入眠を促す成分として知られるメラトニンも含まれています。メラトニンには、発がん抑制や神経変性疾患の進行緩和、心血管疾患のリスク低減など、幅広い健康効果が期待されています。
ナッツの適量は1日20~25gが目安
ナッツは栄養価が高い一方、脂質が高くエネルギーも高め。食べ過ぎを防ぐためにも、1日の適量は20~25g程度が目安です。この量で、良質な脂質やたんぱく質、食物繊維、鉄、亜鉛などを効率よく摂取できます。少量でも満足感が得られるため、間食としても優秀な食品です。
ナッツを選ぶときのポイント
ナッツは酸化しやすい食品のため、選び方も重要です。基本は「無塩・無添加」のものを選びましょう。塩分の摂り過ぎを防ぎ、素材本来の栄養を活かせます。また、鮮度も大切です。酸化が進むと風味が落ちるだけでなく、栄養価も低下します。小分けで個包装されているものは酸化しにくく、食べ過ぎ予防にもなりおすすめです。
まとめ|目的別ナッツの選び方
- 疲れやすい・立ちくらみが気になる人⇒カシューナッツ
- お通じや美容を意識している人⇒アーモンド
- 集中力を高めたい・生活習慣が気になる人⇒くるみ
目的に合わせてナッツを選ぶことで、それぞれの栄養をより効果的に取り入れることができます。毎日の食生活に上手に取り入れていきましょう。
〈参考文献〉
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書|厚生労働省
Nuts, cashew nuts, raw - Nutrients - Foundation | USDA FoodData Central
くるみのオメガ3脂肪酸 | カリフォルニア くるみ協会 公式サイト
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