朝の「梅干し」で痩せ腸に!代謝が上がる意外な理由を管理栄養士が解説
ご飯のおともとして定番の「梅干し」。比較的日持ちがしやすい食材で、調理せずそのまま食べられるので、朝ごはんに取り入れやすいですよね。実は朝ごはんに梅干しを食べるのはダイエットにもおすすめなのです。基礎代謝がアップして太りにくい体になる理由をご紹介します。
朝の梅干しで代謝が上がる理由
ポイントは梅干しに含まれる「クエン酸」
梅干しで基礎代謝がアップする理由は、梅干しに含まれる「クエン酸」にあります。そもそも基礎代謝とは、呼吸や心臓の動き、体温を維持するなど何もしなくても消費される生命維持のために必要なエネルギーのことです。
基礎代謝がアップすると、消費するエネルギー量が多くなり、痩せやすく太りにくい体になるのです。
クエン酸は体内のエネルギー生産工場ともいえる「クエン酸回路(TCA回路)」を活発化させる働きがあります。クエン酸回路とは、食事で取り入れた糖質や脂質を効率よくエネルギーに変換させる代謝の仕組みのこと。
クエン酸が豊富な梅干しを食べることで、この回路がスムーズに回り、エネルギー消費が高まり、結果として基礎代謝アップにつながるのです。
梅干しが朝におすすめな理由とは?
では、次に梅干しが「朝」におすすめな理由です。ヒトは、朝食を食べることで、体温が上がるとともに代謝も高くなります(これを食事誘発性熱産生といいます)。朝食時という代謝が上がりやすいタイミングで梅干しを食べてクエン酸を摂取すると、エネルギー消費をより効率よく行えるようになるのです。
また、クエン酸は血糖値の上昇をゆるやかにする効果もあります。
血糖値が急激に上がると、脂肪をため込む働きをもつインスリンというホルモンが多く分泌され、体脂肪の増加につながります。
そのため、血糖値を安定させることは、ダイエットにおいて非常に重要なポイントです。
朝食時に血糖値を安定させることで、1日の血糖コントロールが乱れにくくなります。その点でも、朝食に梅干しを食べることはダイエットの効果に期待ができるのです。
痩せ腸をつくる梅干し習慣の注意点
塩分に注意
基礎代謝アップに効果がある梅干しですが、たくさん食べればいいというわけではありません。梅干しは塩分が高いので、1日に食べる量は1〜2個にしておきましょう。
高血圧や腎臓病で塩分制限の指導を受けている方は、医師に相談の上食べる量を調整してくださいね。
ご飯の食べ過ぎに注意
梅干しがあることで、つい白米を食べる手が止まらなくなってしまうかもしれません。ご飯を必要以上に食べないよう、気をつけてくださいね。
満腹感を感じられるように、ご飯をしっかり噛んで食べるのがおすすめです。
梅干しはご飯に乗せるだけでなく、おにぎりの具材にしたり、お茶漬けにしたり、さまざまな食べ方を楽しめます。また、細かく刻んで野菜と和えたり、ドレッシングにしたりと主食以外でもおいしく食べられます。
ぜひ朝食に梅干しを取り入れてみてくださいね。
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