飲むだけで老化防止に?ワインの驚きの健康効果【管理栄養士が解説】

飲むだけで老化防止に?ワインの驚きの健康効果【管理栄養士が解説】
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11月はボジョレーヌーボーが解禁される月であり、いろんな場所でワインを目にすることが多い季節です。その「ワイン」に老化防止の効果があるならば、いつまでも若々しくいるためにぜひ飲みたいところですよね。今回はワインについて解説すると共に老化防止に効果があるのは本当なのか検証していきます。

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ワインとは

ワインはブドウを原材料としており、赤ワインは黒ブドウの果皮、果汁、種子も全て発酵して作られます。それに対して白ワインは白ブドウの果汁を発酵させて作られます。果皮や種子には色素であるアントシアニン類や渋みのもとになるカテキン類などが含まれているため、赤ワインは白ワインに比べて独特の色合いや渋みが感じられます。

ワイン
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キーワードはポリフェノール

「ワインは老化防止に効果がある」と言われているのは、ワインの原材料であるブドウに含まれている「ポリフェノール」という成分が関係していると考えられます。ポリフェノールには強い抗酸化作用があるとされています。そもそもヒトは酸素を吸って体内で利用されると同時に活性酸素も生み出しています。この活性酸素は増え過ぎると老化やシワ、しみ、生活習慣病などに繋がる可能性があります。これに対してポリフェノールなどの抗酸化作用のある物質は活性酸素によって体が酸化するのを防ぎ、体を守ってくれます。

ポリフェノールはブドウの果皮や種子に多く含まれています。特に赤ワインは果皮、果汁、種子全て発酵して作られるため、白ワインに比べておよそ10倍ものポリフェノールを含んでいます。

ポリフェノール
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ワインは健康に良いとされる話の中で「フレンチ・パラドックス」という言葉があります。フランス人は喫煙率が高く、バターや肉など動物性食品の多い食生活でありながら心疾患のリスクが低いという報告があるためです。これはワインを日常的に飲んでいるため動脈硬化の予防や進行防止につながるためだと考えられています。また、最近ではワインに含まれるポリフェノールが記憶力の回復やアルツハイマー病、パーキンソン病などの病気にかかりにくくなる可能性があるという報告もあります。

心疾患
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ワインの適量とは?

しかしながら、やはりお酒であることには変わりなく、飲み過ぎると肝臓や腎臓などに負担をかけてしまい健康的な飲み物とは言えなくなってしまいます。

厚生労働省では毎日純アルコール摂取量が20g以上だと生活習慣病リスクが高まるとして、適度な飲酒をするように推進しています。ちなみに純アルコール摂取量20gをワイン(14%)で換算すると約180mlです。これ以上の過度な飲酒には気をつけましょう。

まとめ

ワインに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるため、活性酸素を抑制し老化防止や生活習慣病予防などに期待できます。特にブドウの果皮と種子に多く含まれるため赤ワインがおすすめですが、飲みすぎは体に負担がかかるため適量の飲酒にとどめましょう。

普段はワインを飲まない方も、この秋はワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

【参考文献】
ブドウとワインに含まれるポリフェノール類の健康効果

あなたの飲酒量はどのくらいでしょうか?厚生労働省

健康長寿ネット 抗酸化による老化防止の効果

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