管理栄養士が教える“柿”のチカラ|老化防止×美肌を叶える「最強食べ合わせ」3選
秋が旬の代表的な果物である柿。実は美肌を作る栄養素が豊富です。この記事では美肌を作る柿の栄養について管理栄養士が解説します。
柿の主な栄養と美肌効果
ビタミンCで透明感のある肌へ
柿100gあたりには約70mgのビタミンCが含まれています。これはみかんの約2倍に相当し、果物の中でもトップクラスの含有量です。ビタミンCは肌のハリを支えるコラーゲン生成に欠かせない栄養素であり、紫外線によるダメージ修復や、シミ・くすみの予防にも役立ちます。また、抗酸化作用により肌細胞の老化を防ぐ働きもあります。
βカロテンで肌のバリア機能をサポート
柿の鮮やかなオレンジ色は、βカロテンという色素によるものです。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保ち、乾燥や肌荒れを防ぐ効果があります。
ポリフェノールの一種「タンニン」で老化を防ぐ
柿の渋み成分であるタンニンには、強力な抗酸化作用があります。活性酸素を除去し、紫外線やストレスによる肌ダメージを抑える働きがあります。これにより、シミやシワの予防、肌のハリ維持に効果的です。さらにタンニンはアルコールの分解を助ける作用もあるため、「二日酔いには柿が良い」と言われるのもこの成分によるものです。
栄養効果を高める組み合わせ
油(オリーブオイルなど)
βカロテンは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。柿をサラダに加え、オリーブオイルやナッツ入りのドレッシングと合わせると、さっぱりと美味しく、さらに美肌効果もアップ。体内でビタミンAに変換され、抗酸化力を強化します。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれるたんぱく質と柿のビタミンCを同時に摂ると、コラーゲンの生成が促進され、肌の弾力をサポートします。熟した柿とヨーグルトを合わせれば、朝の美肌デザートにぴったりです。
アーモンド
アーモンドにはビタミンEが豊富で、柿のビタミンCと一緒に摂ることで抗酸化作用が相乗的に強化されます。この組み合わせは、シミやシワの原因となる酸化ストレスを防ぎ、肌のハリやツヤを保つのに効果的です。アーモンドをトッピングにして食べると、食感も楽しめます。
まとめ
柿には、ビタミンC・βカロテン・ポリフェノールといった美肌に欠かせない栄養素がバランスよく含まれています。紫外線ダメージの予防を助け、油・ヨーグルト・アーモンドなどと組み合わせることで栄養吸収率がさらにアップし美肌作りを更にサポートします。食べ過ぎには気を付けて、中くらいのサイズのものを1日1個を目安に取り入れてみましょう。
【参考文献】
食品成分データベース
カキ(柿)|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ
柿ポリフェノールの機能性
柿 | 成分情報 | わかさの秘密
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