【秋の食養生】 内側からポカポカ温める「根菜のソテー」柚子こしょうのピリ辛みそソース

【秋の食養生】 内側からポカポカ温める「根菜のソテー」柚子こしょうのピリ辛みそソース
山田直
山田直
2025-11-06

朝晩の風がひんやりしてくる秋。アーユルヴェーダでは「ヴァータ(風と空)」のエネルギーが高まる季節といわれ、乾燥や冷え、落ち着かない気分を感じやすくなります。そんな時におすすめなのが、やさしい甘みで消化を助けてくれるカブ。体を内側から温め、心までほっと緩めてくれますよ。今回は、ゆず胡椒がピリッとした辛味がアクセントになる白みそソースをそえていただきます。

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カブの栄養と秋にうれしい効能

カブ

やさしい甘みで秋の体を温める根菜のカブ。そのはたらきには、東洋医学と栄養学の両方の視点からうれしい理由があります。

カブ(根)

胃腸を整え、消化力を高めるはたらきがあるのが特徴。糖質やグルコースなどのやさしい甘みはエネルギーになりやすく、体を内側から温めます。風邪予防にうれしいビタミンCも豊富です。

◆東洋医学的な視点
カブは「温性」に近い性質を持つ食材とされ、体を冷やさず、胃腸の働きを整えて気の巡りを助ける作用があるとされます。特に根菜類(大地のエネルギーを吸って育つ植物)は、下半身を温め、安定させると考えられています。秋から冬は「乾燥と冷え」の季節なので、カブのような滋養があり消化に優しい根菜が、季節の養生に適しています。

カブの葉・茎

βカロテン、カルシウム、鉄分がたっぷり。血流を促して冷えをやわらげ、秋から冬の体を支えます。

白みそ・ナッツ・ごま(ソースの材料)

発酵の力と良質な脂が、乾燥から体を守り、エネルギーを補ってくれます。

柚子こしょう

爽やかな香りが気の巡りを整え、滞りがちな心身を軽くしてくれます。ピリッとした辛味が血行を促し、冷えやすい季節に内側から温もりを届けます。

カブのソテー  辛味みそソース和え(調理時間:10分)

カブのみそソース

【材料2〜3人分】

・カブ‥‥‥‥‥‥‥‥1〜2個(くし切り)
・カブの茎や葉‥‥‥‥4cm幅カット
・バジル‥‥‥‥‥‥‥適量(刻み)

・オリーブオイル‥‥‥小さじ1

[柚子こしょうみそソース]
・白みそ‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
・みりん‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
・柚子こしょう‥‥小さじ1/8〜1/4
・しょうゆ‥‥‥‥‥小さじ1/2〜1
・水‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
・ミックスナッツ‥‥‥大さじ1(荒みじん切り)
・白すりごま‥‥‥‥大さじ1

【作り方】

1.  下準備:カブと茎や葉をカットし、柚子こしょうみそソースをよく混ぜ合わせておく。

下準備

2.  炒める:オリーブオイルを熱し、カブと茎や葉を色よく炒め、軽く塩こしょうをする

炒める

3.  仕上げ:カブを器に盛ってソースをかけ、刻んだバジルを散らす。

美味しいワンポイント

辛味みそソースは軽く温めると、香りとコクがより引き立ちます。

【まとめ】

秋は「乾燥と冷え」が増す季節。消化にやさしい根菜と発酵食品、香りのスパイスを組み合わせることで、内側から体を温め、気持ちまで落ち着く秋のセルフケアを楽しんでみてください。

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