寒い季節は体調を崩しやすい。昔ながらの知恵、冬におすすめしたい食養生「焼きみかん」

 寒い季節は体調を崩しやすい。昔ながらの知恵、冬におすすめしたい食養生「焼きみかん」
Adobe Stock
佐藤 舞
佐藤 舞
2023-12-26

まだまだ冬の寒さが続いていますね。冷えや体調不調のお悩みも多いこの季節。厳しい冬を健康的に乗り切るために、免疫力をアップさせる冬のカラダづくりが大切です。この時期におすすめしたい食養生のひとつ「みかん」。実は温めて「焼きみかん」にすることで、みかんのもつ栄養まるごととれるので、冬の食養生にピッタリな取り入れ方なんです。

広告

薬用として重宝されてきた「みかん」

日に日に冬の寒さが厳しくなり、この時期は免疫が下がり、疲れを感じやすかったり、風邪を引きやすかったりと不調を感じやすくなるので、日頃からのケアが大切ですね。冬の季節が旬となる「みかん」は、この時期におすすめしたい食養生のひとつです。

寒い冬は、こたつに入って「みかん」を食べる光景が日本の冬の風物詩ですね。昔は、現在のように「おいしいから食べる」というようなものではなく、薬用として使用されていたそうです。「みかんの皮」を干して漢方薬を作り、それを飲んで風邪などを予防したり、お風呂にいれてカラダを温めたりと、「みかん」を活用したケアを取り入れてきました。

みかんはビタミンC、ビタミンA、クエン酸、食物繊維と栄養も豊富を含み、免疫力を高めてくれるため「風邪の予防に良い食材」と言われています。

みかんは実を食用にする他に、皮や種、白い筋の部分まで薬用として用い、特に、皮の部分を乾燥させたものは「陳皮」と呼ばれ、漢方薬や香辛料として古くから重宝されてきました。まさにみかんの栄養をまるごと取り入れてきたんですね。

栄養まるごと「焼きみかん」

果物は実よりも皮に栄養があります。みかんの場合、ポリフェノール、ビタミンC、β-クリプトキサンチンなどの抗酸化作用を含む成分が、皮により多く含まれています。さらに、みかんを焼くとそれ以上の効果が期待できると言われています。

そこで、皮をむいて捨てずに、皮ごと焼いて食べると、その栄養成分を摂取できる食ので「焼きみかん」にして食べるのもオススメですよ。「みかんを焼くの?」と驚かれるかもしれませんが、実は、焼きみかんはみかんの栄養価や効能を高めてくれると言われています。呼吸器の不調を整えたり、カラダを温める効能があり、冷え性でお悩みの女性にオススメなんです。

焼くことで甘くなるので、皮のまま食べやすくなるのもポイントです。トースターで丸ごと焼くと皮がぱりぱりして美味しくなります。

作り方

① 可能であれば無農薬栽培のみかんを用意する。もし農薬やワックスが心配な方は、熱めのお湯に約1分間つけておく。

② みかんをしっかり洗う。

③ アルミホイルでみかんを包み、焼き網に載せる。トースターを600~800Wに設定し、3~5分焼く。皮に焦げ目がついたら、トングで裏返して再び3~5分焼く。両面に程よく焼き色がついたら出来上がり。

みかんを焼くと、焼きリンゴのようにとろりと甘みもアップするので、食べ方のアレンジとして楽しむのもいいですね。   

体調を崩しやすいこの時期ですが、「みかん」の美味しく豊富な栄養を取り入れ、寒さに負けないカラダ作りをして、健やかに過ごしていきましょう。

広告

AUTHOR

佐藤 舞

佐藤 舞

豊富な知識と、ローフードやヨガインストラクターの資格をもち、楽しみながら実践するオーガニック&ヨガライフを提案。毎日の暮らしの中に「Inner Peace」を大切に、心潤うライフスタイルを送る。休日の楽しみは、料理や、ファーマーズマーケットで生産者さんとの直接の交流を深める時間を過ごすこと。



RELATED関連記事