【ファイナンシャルプランナーが伝授】お金を貯めたほうがいい本当の理由

【ファイナンシャルプランナーが伝授】お金を貯めたほうがいい本当の理由
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「貯金をしなければならない」と思っている人は多いと思います。でも「なぜお金を貯めなければならないのか」という問いに答えられますか?どういう貯金をしていったらいいのか、ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんによる解説です。※本記事は『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』(KADOKAWA)より編集・抜粋しました。

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万が一+未来のため

手にしたお金を全部使いきってはいけない、お金を貯めなくてはいけない、と多くの人は思っているのではないでしょうか?とはいえ、「なぜお金を貯めなくてはいけないのか?」と聞かれたら、答えに困ってしまうかもしれません。

お金を貯めたほうがいい理由は、お金を使いたいときに、必要な額が手元にあるとは限らないからです。とくに病気やケガ、災害などの万が一のとき、結婚するとき、子どもが生まれたとき、住宅・車を購入するときは、まとまったお金が必要です。

支出は収入の範囲に抑えるのがお金を使ううえでの原則ですが、それでも一生、必要なだけ収入がある人は多くありません。仕事で得られる収入がなくなった後の老後のためにも、備えは必要です。必要な老後資金は人によって大きく異なりますが、ゆとりある老後を過ごすためには、3000万円以上必要になるケースも少なくないのです。

お金の計画=人生設計

まず最低限貯めたいのは「生活防衛費」です。病気やケガで収入が減ったり、急に仕事を辞めざるを得なくなったりしたときに困らないよう、すぐに引き出せるお金を用意しておきます。

共働きの会社員夫婦などは、生活費の3~6ヶ月分を目安に、自営業やフリーランスであれば、6ヶ月~1年分を目安に、普通預金などの引き出しやすい口座に貯めることをおすすめします。

生活防衛費が貯まったら、次はやりたいことなどに基づいて「じぶん貯金」を進めましょう。使う目的と金額をざっくり決めたら、使う時期から逆算し、年単位・月単位で貯金する金額を決め、実行するのです。 「じぶん貯金」があれば、やりたいことができたときにすぐに使えますし、お金がなくて悩む時間を省略することができます。

今後、自分がどんな人生を送りたいかを思い描きながら、臨機応変に目的や金額を変更しつつお金を貯めていきましょう。

 

『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』(KADOKAWA)
『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』(KADOKAWA)

 

【プロフィール】
塚越 菜々子
株式会社KANATTA代表。保険を売らないファイナンシャルプランナー(CFP・1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。1984年神奈川県生まれ。税理士事務所に15年間勤務し、500件を超える企業や個人の財務に携わる。2017年に独立後、2800人の家計や資産運用のサポートを行う。

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『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』(KADOKAWA)