実は日焼け止め級?とうもろこしに隠された紫外線バリア成分の驚きの働き|管理栄養士が解説

実は日焼け止め級?とうもろこしに隠された紫外線バリア成分の驚きの働き|管理栄養士が解説
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夏の代表的な野菜であるとうもろこし。口の中でプチっと弾ける食感とその甘みが人気ですよね。夏場の食欲がないときでも食べやすいことからエネルギー源としても活用できるとうもろこしですが、実は紫外線による影響から体を守ってくれる効果が期待できる成分が含まれているんです。今回は、あまり知られていないとうもろこしの紫外線対策成分について管理栄養士が解説します。

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とうもろこしで紫外線対策!知られざる栄養素とは

とうもろこしの黄色の色素成分には、紫外線から目を守ってくれる働きがあるルテインゼアキサンチンが含まれています。ルテインはカロテノイドという色素成分の一種で、体内で生成されない成分です。目の中の水晶体や黄斑部などにもともと存在している成分で、強い抗酸化作用があります。紫外線やブルーライトからの光によるダメージを緩和したり、目を守る働きがあります。また、ルテインとゼアキサンチンを一緒に摂ることで効果がアップするといわれています。ゼアキサンチンもルテインと同様カロテノイドの一種で、強力な抗酸化作用と抗炎症作用があります。目から入る紫外線は、目だけでなく体全体を酸化させる原因になるため、このような成分が含まれているとうもろこしを、旬の時期に定期的に食べることをおすすめします。

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他にも体に良い栄養がたっぷり

穀類であるとうもろこしには、植物性のたんぱく質が豊富に含まれています。野菜の中では糖質が多いですが、血糖値を上昇させるGI値が低く、満足感も得られやすいのでダイエット向きの食物です。また、疲労回復効果が高く、美肌効果のアスパラギン酸、脳の機能を活性化するグルタミン酸、免疫機能を向上させるアラニンなどのアミノ酸が豊富に含まれています。
ビタミン類も豊富で、糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群の他、血行促進作用や抗酸化作用でアンチエイジング効果が期待できるビタミンE、むくみ防止のカリウム、免疫機能の維持に役立つ亜鉛なども含まれています。想像以上に栄養効果が高い野菜といえるでしょう。

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とうもろこしは鮮度が大事

とうもろこしは収穫後の劣化が非常に早く、糖分をでんぷんに変えるため時間が経つごとに甘みが減っていってしまいます。買ってきたらすぐに調理をしましょう。すぐに食べないときは、皮つきのまま新聞紙などに包んで冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにしてくださいね。

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まとめ

とうもろこしには紫外線から目を守る成分が豊富に含まれていることがわかりました。日焼け止めにプラスして、体の内側からも日焼けや老化を防いでいきましょう。

《参考文献》
野菜の栄養素まるごと便利帳/監修|吉田企世子
完全版その調理、9割の栄養捨ててます!/世界文化社

《ライター》やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

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