夏バテを防ぐ【とうもろこし】おすすめの食べ方、一緒に食べると栄養がアップする食材は?栄養士が回答

 夏バテを防ぐ【とうもろこし】おすすめの食べ方、一緒に食べると栄養がアップする食材は?栄養士が回答
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暑くなってくるこの時期、スーパーマーケットにとうもろこしが並んでいるのをよく見かけます。旬を迎えた食材は栄養価が高いのでオススメです。暑さに体力を奪われて食欲がなくなったりしますよね。そんな時は食べやすくて栄養豊富な食材を選びたいもの。今回はそんな時に食べてほしい、とうもろこしの栄養やオススメの食べ方を紹介していきます。

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とうもろこしの栄養

ビタミンB1

人のカラダはごはんやパンなどの炭水化物をエネルギー源にしています。このはたらきを助けてくれるのがビタミンB1です。そのためビタミンB1をしっかり補わないと、エネルギーを作り出すことができません。また脳や神経の機能にも関係しているのでとても重要な栄養素といえます。とうもろこしには豊富に含まれているので、エネルギーチャージできるため夏バテにオススメの食材です。

ビタミンB2

「発育のビタミン」といわれています。炭水化物・脂質・たんぱく質の3大栄養素のはたらきをサポートしています。たんぱく質を作り出すサポートをしています。また皮膚や粘膜を守るはたらきもあります。

カリウム

細胞内の水分量を調整します。余分な塩分(ナトリウム)を体外に出すはたらきがあります。その他にも筋肉のはたらきをコントロールします。カリウムが不足してしまうと高血圧のリスクが高まってしまうため、野菜や果物・いも類をしっかり摂るように心がけましょう。汗をかく暑い時期は特に意識したいですね。

葉酸

細胞を作り出すために必要な栄養素。胎児の発育に重要です。赤血球の生成を促すため「造血のビタミン」とも呼ばれています。DNAの合成に関わっているため、妊娠を希望する女性や妊娠中の方は特に摂取したい栄養素です。

レバーや貝類に多く含まれていますが、とうもろこしにも鉄が含まれています。全身に酸素を運ぶという重要な役割があります。鉄が不足すると貧血を引き起こしてしまいます。食欲が落ちているときでも食べやすいとうもろこしに鉄分が含まれていることは嬉しいポイントです。

ポタージュ
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栄養価アップの食べ方

調理は電子レンジで加熱

電子レンジで加熱することで茹でるよりも栄養を無駄にせずに摂取できます。

汁物にする

とうもろこしに含まれているビタミンB1は水に溶けやすい性質で、茹でたり水にさらすことで流れ出てしまいます。なのでスープやポタージュでいただくと栄養を無駄なく摂ることができます。

たんぱく質と一緒に摂る

豆腐や肉魚と一緒に食べることで、良質なたんぱく質を補うことができます。とうもろこしのビタミンB1が糖分をうまく代謝しエネルギーを作り出してくれるため、疲労回復にも期待ができます。

ビタミンEと一緒に摂る

抗酸化作用が強いビタミンEを含む食材と一緒に摂ることで栄養価がさらにアップします。

・とうもろこし×ツナ缶詰
・とうもろこし×アーモンドやピーナッツ
・とうもろこし×かぼちゃ

まとめ

とうもろこしは栄養豊富なことが分かりました。特に暑い夏、夏バテで食欲が落ちてきたときにオススメの食材です。組み合わせを意識することで、簡単に栄養価アップすることができます。とうもろこしは缶詰やパウチのものがあり、とても手軽に食べることができるのも嬉しいポイントですね。暑い夏を乗り切るためにぜひ一度試してみてくださいね。

参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店

e‐ヘルスネット厚生労働省 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

ライター/こばやしなつき

管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載
 

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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