【とうもろこし】皮つきでゆでるのが正解?おいしいゆで方と長持ちする保存法を管理栄養士が解説
初夏になると店頭に並び始めるとうもろこし。プチっとした食感とジューシーな甘さが特徴のとうもろこしは、子供から大人まで人気のある野菜ですよね。 ただ意外に知られていないのが、おいしいゆで方と長持ちする保存方法。ちょっとしたコツを知るだけで、おいしさがぐんと変わりますので、ぜひ試してみてください。
ジューシーで甘い とうもろこしのおいしいゆで方とは
素材をシンプルに味わうとうもろこしは、ゆで方がおいしさの鍵。ポイントは3つです。
①新鮮なうちに調理
「お湯を沸かしてから採りに行け」と言われるくらい、とうもろこしは鮮度が落ちやすい野菜。時間が経つと甘味が減ってしまうと言われています。そのため、新鮮なうちに調理をすることが何よりまず大切です。
②茹でる時は皮つきのままで
とうもろこしの皮は全て剥がすのではなく、内側の薄皮を1〜2枚だけ残した状態でゆでるのがポイント。皮を残したほうが、ゆでる時にもゆでた後にも水分が飛びにくく、ジューシーな仕上がりになります。
③茹で上がったらそのままお湯にひたしておく
とうもろこしをゆでたら、そのままお湯に10分ほど浸しておきましょう。塩けが十分に染み込み、甘さが引き立ちます。
<材料>
とうもろこし 3本
塩 適量
<調理方法>
①鍋にとうもろこしを入れ、ひたひたになるまで水を注ぐ。※この時に水の量を測っておきましょう。
②水の2%の塩を加えてよく混ぜ、落とし蓋をし、強火にかける。沸騰したら弱火にし、8〜10分ゆでる。※落とし蓋がなければお皿でもOK。
③火を消し、そのままの状態で10分おく。
おいしさが続く 正しい保存方法とは?
鮮度が落ちやすいとうもろこしは、生の状態で冷蔵庫に入れるとどんどん甘味が減ってしまいます。そのため、生の状態で冷蔵庫で保存するよりも、ゆでてから冷蔵庫で保存する方がおすすめです。ゆでた後は、1本づつラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。1週間ほどもちますよ。
また一度に食べきれない時は、3〜4cm幅に輪切りもしくは実を削いで、ジップ付きの保存袋に入れて冷凍するのが便利。輪切りのとうもろこしはお弁当などに、実を削いだとうもろこしはスープやピラフなどに入れて使うのがおすすめです。
すぐにゆでる事ができない時は、皮つきのまま1本づつラップに包んで、さらに新聞紙やチラシなどで包んで立てた状態で保存します。野菜室で2〜3日を目安に調理するようにしてくださいね。
<参考元>
『もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク』徳江千代子監修(朝日新聞出版)
『ひと目でわかる!食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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