賞味期限切れた納豆、食べても大丈夫?賞味期限が切れた納豆はどう変化する?管理栄養士が解説
発酵食品の代表といわれて真っ先に思いつく人が多いであろう納豆。発酵食品だから大丈夫と賞味期限が切れた後でも食べていませんか? この記事では、賞味期限が切れた納豆はどのような変化をするのか、期限が切れた後でも食べて大丈夫なのかについて紹介していきます。
賞味期限が切れた納豆は食べてもいい?
「賞味期限」が切れた納豆は、自己責任の上で食べるのであれば問題ありません。
ちなみに、食品の表示等を管轄している消費者庁は、「賞味期限が過ぎた場合であってもすぐに捨てるのではなく見た目やにおい等により五感で個別に食べられるか判断してください(Q&Aより一部抜粋)」と発表しています。
しかし、「賞味期限」ではなく「消費期限」が切れたものについてはどんな食品でも食べないようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限は、定められた方法で保存した場合において、すべての品質が十分に保持できる期限のことをいい、賞味期限が切れた後も味は落ちますが食品としての安全性はある程度確保されています。
そのため、期限が切れたからと言ってすぐに捨てる必要はなく、色やにおい等に問題がない場合は食べることができます。
逆に、消費期限は定められた方法で保存した場合において食品の安全性が保たれている期限のことで、期限を超えたら食品の安全性が低下するとされているため、消費期限を過ぎた食品は食べないようにしましょう。
賞味期限が切れた納豆の変化
賞味期限が切れた後の納豆でも食べることは可能ですが、期限が切れて数日すると表面が茶色くなったり、ツンとしたにおいがするなどの変化が現れます。
他にも、表面にチロシンというアミノ酸の結晶が沈着し食感や風味に変化が現れます。これらの変化が表れても一応食べることは可能ですが、風味は損なわれています。
納豆を腐らせずに保存するには
冷蔵庫で保管し期限内に食べる
納豆は要冷蔵の食品なので、必ず冷蔵庫で保管しましょう。納豆菌は温度が10℃以上になると活動を活発化させるため腐敗が進んでしまいます。
納豆に記載されている賞味期限も冷蔵の場合を想定していますので必ず冷蔵庫で保管しましょう。
冷凍庫で保管後自然解凍する
納豆は冷凍保存も可能です。冷凍の場合でも冷蔵と同様納豆菌の働きを遅らせることができます。食べる際は、前日に冷蔵庫に移し自然解凍するようにしましょう。
また、レンジなどで加熱して解凍すると火が入り納豆の味が変わるためやめておきましょう。
ちなみに、多くの食品は冷凍することで保存期間が長くなりますが、冷蔵の食品を冷凍することでどの程度期限が伸びるかはわからないため、賞味期限が切れたものを解凍する場合は食べる前に色やにおいなどを確認することを忘れないようにしましょう。
期限が切れた納豆を食べる際の注意点
期限が切れた納豆を食べる際は、一度開けてから中身を確認して食べるようにしましょう。
開けた際に変わった匂いがする、色が変わっているなど気になることがあれば食べないことをおすすめします。
また、賞味期限が切れた後、いつ頃から安全ではなくなるのかが不透明なため、どんな食品でも原則消費期限内で食べ切るようにこころがけましょう。また、期限が切れたけどもったいないから食べるという場合は、火を通して食べるようにしてください。
まとめ
今回は、賞味期限が切れた納豆の変化や食べられるのかどうかについて紹介してきました。
納豆は発酵食品であることからも賞味期限が長いと思われがちですが、意外と短い食品です。また、賞味期限が切れた後はどの程度から安全性が確保されなくなるかがわからないため、納豆に限らず賞味期限が切れた食品を食べるときは必ず事前に中身を確認し、不安であれば加熱してから食べるようにしましょう。
参考:
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く