納豆は朝食べるのが正解?代謝アップに適した納豆の食べ方&ちょい足し食材、管理栄養士が教えます!
卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。大豆製品には、茹で大豆、豆乳、豆腐、納豆などがあります。大豆や豆乳は体を冷やすことも温めることもしない食材ですが、ニガリによって寄せ固めた豆腐は体を冷やす作用があるのです。一方の納豆には体を温める作用があります。これは、発酵によって生み出される「ナットウキナーゼ」の効果です。
納豆ねばねばの正体「ナットーキナーゼ」がすごい理由
卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。大豆製品には、茹で大豆、豆乳、豆腐、納豆などがあります。大豆や豆乳は体を冷やすことも温めることもしない食材ですが、ニガリによって寄せ固めた豆腐は体を冷やす作用があるのです。一方の納豆には体を温める作用があります。これは、発酵によって生み出される「ナットウキナーゼ」の効果です。以下で詳しく説明します。
ナットウキナーゼとは何?ダイエットに効果があるのか
ナットウキナーゼとは、納豆菌のつくる酵素です。タンパク質分解作用が血栓予防に働き、血流を促します。
血流が良くなると、酸素や栄養、ホルモンなどを全身の細胞に届けられるようになり、代謝が上がります。食べたものをエネルギーとしてちゃんと燃やすことができれば、痩せやすく疲れにくく冷えにくい体質になります。
血流の改善としてドロドロ血をサラサラ血にすることは正しい考え方ですが、いくらサラサラ血でも量が不足している状態で血流は良くなりません。血流を良くするためには、まず、血液の量を増やす必要があるのです。納豆には血液の材料である鉄やタンパク質が豊富に含まれています。
このように大豆由来の鉄やタンパク質が血液を補い、発酵によって生まれたナットーキナーゼが血液を巡らせることによって血行を促し、ダイエット効果を発揮するのです。
納豆のダイエット効果が高まるのは朝食と夕食どっち?納豆の正しい食べ方はコレだ!
納豆は夕食に食べた方がいいと聞いたことはありませんか? これは脳梗塞予防におすすめしたい食べ方です。脳梗塞の原因となる血栓が最も出来やすい時間帯は、夜寝てから午前中にかけてになります。ナットーキナーゼの血栓を溶かす効果が発揮できるのが、食後4時間後ぐらいからです。効果は8時間ほど続くため、夕食で納豆を食べれば、寝ている間にその効果を持続させることができます。
ただしナットウキナーゼは熱に弱い性質をもっているため、加熱調理には適しません。朝食よりも時間を取りやすい夕食には、納豆オムレツなどの料理を作ることもあるかもしれませんが、血液サラサラ効果を狙いたいのであれば、納豆は生のまま食べるほうがいいでしょう。
一方、ダイエット目的であれば、納豆を食べるおすすめの時間帯は朝食です。朝食のたんぱく質摂取は、筋肥大を促します。また、食後は何もしなくても代謝が上がります(食事誘発性熱産生)。この熱産生は糖質よりもたんぱく質で大きく、さらに夕食よりも朝食で高くなることがわかっているのです。つまり朝食のたんぱく質摂取は、筋肉量を増やすことによって代謝を上げるだけでなく、たんぱく質を食べること自体が代謝アップにつながります。
ちょい足し「納豆ごはん」で血行促進
前述の通り、納豆には血行促進効果があります。ここではちょい足しトッピングでその効果を高めてみましょう。血行促進のためのちょい足しトッピングが「ミョウガ」です。
ミョウガのさわやかな香り(αピネン)にはリラックス作用や発汗作用があり、気血の巡りをよくする効果が期待できます。胃腸を温めて、毒素の排出力も高めてくれるでしょう。
冷えによる血行不良やストレス、風邪の初期症状にもおすすめです。
卵不足のニュースを聞いて、この企画を書いてみました。毎朝の卵かけごはん代わりに「ちょい足し納豆ごはん」はいかがでしょうか? おいしく食べて血行促進を目指しましょう。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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