一見「女性に嬉しい組み合わせ」だけど…納豆と一緒に食べない方が良い野菜とは?管理栄養士が解説

 一見「女性に嬉しい組み合わせ」だけど…納豆と一緒に食べない方が良い野菜とは?管理栄養士が解説
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納豆は健康食品として、毎日食べている方も多いですよね。そのまま食べておいしいですが、ほかの食材と組み合わせて様々なバリエーションで楽しむことができるのも魅力の一つです。味噌汁にしたり料理に加えたりと好みに合わせて食べることができます。何にでも合うものの、実は納豆と一緒に食べない方が良い食品もあるのです。それは一体何でしょうか、そして、なぜなのでしょうか?

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納豆と一緒に食べないほうがいい食材「大豆もやし」

大豆もやしとは?

もやしは、スーパーでも安く手に入る家計に優しい野菜です。

安いという印象が強いですが、実は栄養価が高いのはご存じですか?

その中でも「大豆もやし」は栄養価が非常に高いため、注目されている食材です。

大豆もやしとは、大豆を発芽させたものです。

美容と健康に効果があるといわれている、「イソフラボン」の含有量が高いため、特に女性が積極的に摂りたい食材といえます。

一般的な緑豆もやしと比較し、葉酸やカルシウムも豊富に含まれています。

大豆もやしは緑豆もやしよりもシャキシャキとした食感があり、加熱しても食感を楽しむことができるため加熱調理にも向いています。

大豆もやし
大豆もやし photo by Adobe Stock

納豆もイソフラボンが豊富

大豆もやしと同じく、納豆も原材料は大豆です。

納豆のイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造をしており、エストロゲンと似た働きをします。

イソフラボンは植物エストロゲンともいわれ、女性ホルモンの分泌が低下したときに、ホルモンの代わりとして作用します。

納豆菌により大豆が発酵することで体内への吸収がよくなるため、納豆は女性ホルモンに似た作用が強くなっています。

「イソフラボンの過剰摂取」なぜよくない?

イソフラボンは、ホルモンバランスに影響します。

納豆の場合は1日1パック(60g)が適量といわれています。

イソフラボンの多い食べ物を1日で過剰に摂取してしまうと、起こるかもしれないことがあります。

ホルモンバランスの乱れ

イソフラボンの過剰摂取により、体内の女性ホルモンが増えすぎてしまう可能性があります。

その場合、月経周期の延長といった生理不順、肌荒れによるニキビ増加、体調不良などが起こるかもしれません。

下痢

どんな食べ物でも当てはまりますが、食べ過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。

大豆に含まれている不溶性食物繊維は、腸を動かす働きがあるため便秘の人には効果があるといわれています。

しかし、胃やおなかが弱い人が食べ過ぎてしまうと、腹痛や下痢になる原因となります。

またイソフラボンは便秘の解消に良いですが、食べ過ぎてホルモンのバランスが乱れた場合にも、消化不良による下痢を引き起こす可能性があります。

まとめ

健康に良いとされる食べ物は、たくさん食べた方が体に良さそうと思ってしまいます。

しかし、どんな食べ物でも食べ過ぎは良くありません。

さまざまな食べ物を組み合わせることで、相乗効果がありますが食べ過ぎには気を付けましょう。

参考:
「大豆の健康効果」イソフラボン/全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンター
特集1 大豆(4):農林水産省
『大豆イソフラボンについて』|co・op共済

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きしもとわか

きしもとわか

管理栄養士。認定栄養ケアステーションにて、スポーツジムや歯医者、糖尿病内科、介護施設等の委託栄養士を経験。業務の中で訪問介護での食事作りをする為、初任者研修も取得。介護食を研究し、在宅でも嚥下機能に合わせた食事を提供する。 夫の転勤で転居、2人目妊娠をきっかけに退職。 現在第一子の偏食に奮闘中。栄養指導、食育相談、ダイエット講座での講師を務めた経験を活かし、栄養・健康分野のライター業務を開始。



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