【40代に差し掛かったらより意識したい】人生100年時代の新・女性ホルモンとの付き合い方
月経、妊娠、出産、更年期と、女性は、あらゆるライフステージにおいて女性ホルモンの変動の影響を受けています。人生100年時代といわれる今、“これから”をどう豊かにイキイキと迎えるか、3名の人気ヨガ講師・磯沙緒里さん、清水鮎美さん、NOBさんによる、等身大の声をお届けします。
女性ホルモンは女性の一生に関与する大切なホルモン
「ISO YOGA」「ISO YOGAオンラインスタジオ」主宰。国内外でヨガを学ぶこと18年。ヨガ経験や体調にかかわらず実践できるレッスンは、男女問わず、幅広い年齢層から人気。活動は多岐にわたる。
「10代の頃は月経が重くて、すごく辛かったです。そうしたなか20代でヨガに出会い、そのおかげもあってか月経トラブルとうまく付き合えるようになりました。でも30代で出産を経験し、40代になった今は、これまでと同じようにはいかないな……、とまた心身の変化を感じるように。これから訪れる更年期に備えて、食事や生活を改善しています」(磯沙緒里さん)

女性の一生において、特に40代半ばから50代半ばごろの更年期に差し掛かると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンのレベルが大きく乱高下しながら急降下。のぼせ等からはじまり、倦怠感や不眠、尿のトラブル等、さまざまな症状が更年期症状として挙げられます。
知っていますか?「顔面骨密度」

エストロゲンの減少は骨密度の低下にも深く関わります。女性は加齢に伴い、骨粗鬆症になりやすいということを聞いたことがある人は多いと思いますが、それは顔の骨も同じ。「顔面骨密度」が低下して骨が萎縮することで、目が落ち窪んだり、頬の高さが減ったり、いわゆる「老け顔」につながりやすくなるのではと考えられています。
ホネナビインストラクター、Odaka Yoga®認定講師。疲れない体の使い方とラクにヨガポーズがとれる指導に定評あり。都内を中心にクラスを持ち、イベントなどでも活躍中。
「年齢を重ねるにつれて、顔のたるみや頬のコケが気になっていましたが、顔面骨密度というのは意識したことがありませんでした。エストロゲンは健康面だけでなく、美容面にも大きく関わっているんですね」(清水鮎美さん)
エストロゲンと似た作用をする注目成分・エクオールとは?
日本ヨーガ瞑想協会認定講師、RYT500認定講師。ヨガ指導歴18年。心地よく、分かりやすくをモットーに日常に活かせる体の使いかたや心の在り方を伝えている。
「私は今50代ですが、幸いなことに“更年期症状に悩まされている”という自覚はあまりありません。病は気から、という言葉がありますが、気にしすぎるのも良くないと思うんです。ただ、ほてりや気持ちのアップダウンなど、もしかしたらあれはエストロゲンの減少のせいだったのかな……と、後になって思い当たることもあります。意図せずに起こる状態とはいえ、できるだけ不調は抑えたいですよね」(NOBさん)
エストロゲン減少の治療としてはホルモン補充療法や漢方薬がありますが、セルフケアのひとつとして、エストロゲンに似た働きをするということで注目されているのが「エクオール」という成分。エクオールは、大豆イソフラボンを摂取した際、腸内細菌によって変換されてできる成分で、エストロゲンと似た作用を示すことがわかっています。しかし、すべての人が腸内でエクオールを産生できるわけではなく、その割合は日本人の場合50%といわれています。

エクオールをつくることができる人でも、材料となる大豆食品を摂取しないとエクオールはつくられません。また、直接エクオールを摂取した場合でも、1~2日でほとんどが体外に排出されてしまいます。エクオールをつくれる人、つくれない人に関係なく、エクオールが含まれるサプリメントをとる習慣をつけることも、有効策のひとつです。
人生100年時代、女性ホルモンが減り始めるころから対策を始めたい食・運動・暮らし方のポイント
更年期を含めて、エストロゲンの減少とうまく付き合っていくためには、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠、ストレスを溜めないなど、生活を包括的に見直すことも必要です。3人の先生方は、更年期特有のトラブルを乗り切り、“これから”をより楽しく、イキイキと過ごすために、どのような対策や自分の在り方について考えているのでしょうか?
「子供が独立したのをきっかけに、より自分の心の声に従って行動するようになりました。イヤなことはやらない、好きな人と会って好きなことをする、を常に心の真ん中に置いています」(NOBさん)
「もともと調べ魔なので、更年期症状やこれから起こりうる不調に関して勉強しています。備えあれば憂いなしで、どんな変化が起きても動じず、いつも前向きな気持ちを忘れないでいたいです」(磯さん)
「まだ子供が小さいので、今は子供と一緒にいる時間がいちばんの癒し。もう少し手が離れたら、生徒さんと一緒にリトリートなどに出かけるなどして、いくつになっても心身ともにストレスフリーな状態を保ちたいですね」(清水さん)
忙しい現代女性にとって、すべてを完璧にこなすのは不可能。例えば家事で食洗器やお掃除ロボットを使ったり、食事では足りない栄養素や成分をサプリメントで補ったり、具体的な内容を決めて家族など周囲に頼ることもいいかもしれません。人生100年時代、女性ホルモンの波をうまく乗りこなして、心身ともに健やかに過ごしていきましょう!
大人世代の女性におすすめのヨガポーズ3選
むくみを改善し、気持ちの切り替えもできる軽い後屈のポーズ(NOBさん)
内臓の働きを良くするねじりのポーズ(清水鮎美さん)
股関節をゆるめる、仰向けの安眠ポーズ(磯 沙緒里さん)
問い合わせ先:大塚製薬 更年期ラボ https://ko-nenkilab.jp/
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