パプリカは何色を選ぶのが正解?加熱してはいけないって本当?パプリカの疑問に管理栄養士が回答!

パプリカのイメージ
photo by photoAC

鮮やかな彩りが魅力のパプリカ。何種類もの色がありますが、実はそれぞれの色によって含まれる栄養素が違うって知っていますか?また、加熱して食べない方がよいのでしょうか。パプリカの栄養と特徴について管理栄養士が解説します。

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どれを選ぶのが正解?パプリカの色別栄養素

・ 赤パプリカ

含まれている栄養:βカロテン・ビタミンC・カプサンチン
味の特徴:甘みが強く、加熱するとさらに甘くなる
おすすめの料理:炒め物・マリネ・スープ・ピクルス

・黄パプリカ

含まれている栄養:ビタミンCが赤パプリカに次いで多い・ルテイン(目の健康に関与)
味の特徴:さっぱりした甘みがあり、さわやかでややあっさりとしている
おすすめの料理:サラダなど生食、彩りなどに

・ オレンジパプリカ

含まれている栄養:βクリプトキサンチン(みかんにも多く含まれ、免疫力アップに効果が期待される成分)、ビタミンC・Aをバランスよく含む
味の特徴:赤パプリカと黄パプリカの中間のような甘さ
おすすめの料理:生・炒め物どちらにもおすすめの万能型

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つまり、用途で選ぶのが正解!
こんなときにはこの色のパプリカを選んでみてはいかがでしょうか。
・美肌・抗酸化対策→赤パプリカ
・目の健康保持・生で食べたい→黄パプリカ
・バランス重視→オレンジパプリカ
複数の色を組み合わせるとさらに最強の栄養バランスに近づきますよ。

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パプリカを加熱してはいけないって聞くけど本当?

パプリカは加熱すると甘みが増しますが、一方で以下の理由から加熱しないほうがよいともいわれています。

・非常に多く含まれているビタミンCが加熱によって壊されてしまう
・加熱すると生で食べるときのフレッシュな食感とみずみずしさが失われてしまう
・加熱しすぎると鮮やかな色がくすんでしまい、色素の持つ栄養成分が一部失活してしまうことにつながる

ただし、加熱にもメリットはあります。βカロテンやルテインなどのカロテノイド類は加熱で吸収率が上がるといわれており、さらに油と一緒に調理することで吸収率が向上するといわれています。加熱するときにはオイルを使うようにし、短時間で仕上げるようにするのがおすすめです。

参照:
・「やさい(幻冬舎)」
・「日本食品標準成分表(八訂)2023年増補」

ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪

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