【パプリカ】実は色によって栄養が5倍も違う?何色を選ぶのが正解?管理栄養士が解説(レシピ付き)
紫外線が強くなり、肌の日焼けやシミ、乾燥などが気になるこの時期。そんな時におすすめの野菜が、ビタミンが豊富なパプリカです。赤・オレンジ・黄色と目にも鮮やかなパプリカですが、パプリカの色によって栄養価が変わることをご存知ですか?
色によるパプリカの栄養価の違い
パプリカは緑黄色野菜の一種で、特に美肌のビタミンと言われるビタミンACE(エース)が豊富。ビタミンACEは一緒に食べることでより効果が高まりますので、一つの野菜で一度に摂れてしまうのはパプリカの大きな魅力です。
では、パプリカの色による栄養価を見ていくと、
ビタミンA
赤パプリカ 88μg/オレンジパプリカ 53μg/黄パプリカ 17μg
ビタミンC
赤パプリカ 170mg/オレンジパプリカ 150mg/黄パプリカ 150mg
ビタミンE
赤パプリカ 4.3mg/オレンジパプリカ 3.1mg/黄パプリカ 2.4mg
※ビタミンA:皮膚や粘膜を乾燥から守ったり、健やかな状態を維持してくれます。
※ビタミンC:コラーゲンをつくるために必須な栄養素。メラニン色素の働きを抑えたり、抗酸化作用も期待できます。
※ビタミンE:若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE。強い抗酸化作用があり、血行促進の効果も期待できます。
なんと、赤パプリカは黄パプリカと比べて、ビタミンAは約5倍、ビタミンEは約2倍!赤パプリカ>オレンジパプリカ>黄パプリカの順で栄養価が高いことが分かります。栄養価がこれだけ違うのであれば、選ぶ時に気をつけたいですね。
栄養価を高める調理法とは?
パプリカの栄養を効率良く摂るためには、油と一緒に調理するのがおすすめ。なぜなら、脂溶性ビタミンであるビタミンAやEは、油と一緒に食べることで吸収率がアップするからです。また一般的に、ビタミンCは加熱調理によって減少しやすいと言われています。しかしパプリカは組織がしっかりしているので、加熱調理をしてもビタミンCが減りにくいのが特徴。
そんなパプリカの栄養を簡単においしくいただける、おすすめのレシピをご紹介します。
エスカリバーダ(焼き野菜のマリネ)
スペインのカタルーニャ地方の料理で、ヨーロッパでは広く親しまれています。
<材料>
・パプリカ(お好きな色でOK ) 1個
・白ワインビネガー 適量
・塩 適量
・にんにく(みじん切り) 適量
・オリーブオイル 適量
<作り方>
①パプリカは半分に切り、皮目を上にしてグリルもしくはオーブントースターで皮が真っ黒になるまで焼く。
②黒くなった皮をむき、細切りにする。(※パプリカを焼いた後、アルミホイルやラップをかぶせて5分ほどむらすと、皮がむきやすくなります。)
③皿に盛り、白ワインビネガー、塩、にんにく、オリーブオイルをかける。
パプリカをじっくりと焼くことで甘味や旨味が凝縮されるので、最小限の調味料で充分おいしい!カロリーや塩分を気にしている方にもおすすめです。暑い時期には、冷蔵庫で冷やしてから食べるとよりおいしくいただけますよ。これからの夏の時期にたくさん出回るパプリカ。ぜひ選び方や食べ方の参考にしてくださいね。
<参考元>
文部科学省 食品成分データベース
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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