【パプリカ】実は色によって栄養が5倍も違う?何色を選ぶのが正解?管理栄養士が解説(レシピ付き)

 【パプリカ】実は色によって栄養が5倍も違う?何色を選ぶのが正解?管理栄養士が解説(レシピ付き)
Photo by food.foto
和田 梓
和田 梓
2023-06-10

紫外線が強くなり、肌の日焼けやシミ、乾燥などが気になるこの時期。そんな時におすすめの野菜が、ビタミンが豊富なパプリカです。赤・オレンジ・黄色と目にも鮮やかなパプリカですが、パプリカの色によって栄養価が変わることをご存知ですか?

広告

色によるパプリカの栄養価の違い

パプリカは緑黄色野菜の一種で、特に美肌のビタミンと言われるビタミンACE(エース)が豊富。ビタミンACEは一緒に食べることでより効果が高まりますので、一つの野菜で一度に摂れてしまうのはパプリカの大きな魅力です。

Photo by food.foto
Photo by food.foto

では、パプリカの色による栄養価を見ていくと、

ビタミンA

赤パプリカ 88μg/オレンジパプリカ 53μg/黄パプリカ 17μg

ビタミンC

赤パプリカ 170mg/オレンジパプリカ 150mg/黄パプリカ 150mg

ビタミンE

赤パプリカ 4.3mg/オレンジパプリカ 3.1mg/黄パプリカ 2.4mg

※ビタミンA:皮膚や粘膜を乾燥から守ったり、健やかな状態を維持してくれます。

※ビタミンC:コラーゲンをつくるために必須な栄養素。メラニン色素の働きを抑えたり、抗酸化作用も期待できます。

※ビタミンE:若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE。強い抗酸化作用があり、血行促進の効果も期待できます。

なんと、赤パプリカは黄パプリカと比べて、ビタミンAは約5倍、ビタミンEは約2倍!赤パプリカ>オレンジパプリカ>黄パプリカの順で栄養価が高いことが分かります。栄養価がこれだけ違うのであれば、選ぶ時に気をつけたいですね。

栄養価を高める調理法とは?

パプリカの栄養を効率良く摂るためには、油と一緒に調理するのがおすすめ。なぜなら、脂溶性ビタミンであるビタミンAやEは、油と一緒に食べることで吸収率がアップするからです。また一般的に、ビタミンCは加熱調理によって減少しやすいと言われています。しかしパプリカは組織がしっかりしているので、加熱調理をしてもビタミンCが減りにくいのが特徴。

そんなパプリカの栄養を簡単においしくいただける、おすすめのレシピをご紹介します。

エスカリバーダ(焼き野菜のマリネ)

スペインのカタルーニャ地方の料理で、ヨーロッパでは広く親しまれています。

Photo by Azusa Wada
Photo by Azusa Wada

<材料>

・パプリカ(お好きな色でOK ) 1個

・白ワインビネガー 適量

・塩 適量

・にんにく(みじん切り) 適量

・オリーブオイル 適量

<作り方>

①パプリカは半分に切り、皮目を上にしてグリルもしくはオーブントースターで皮が真っ黒になるまで焼く。

Photo by Azusa Wada
Photo by Azusa Wada

②黒くなった皮をむき、細切りにする。(※パプリカを焼いた後、アルミホイルやラップをかぶせて5分ほどむらすと、皮がむきやすくなります。)

Photo by Azusa Wada
Photo by Azusa Wada

③皿に盛り、白ワインビネガー、塩、にんにく、オリーブオイルをかける。

パプリカをじっくりと焼くことで甘味や旨味が凝縮されるので、最小限の調味料で充分おいしい!カロリーや塩分を気にしている方にもおすすめです。暑い時期には、冷蔵庫で冷やしてから食べるとよりおいしくいただけますよ。これからの夏の時期にたくさん出回るパプリカ。ぜひ選び方や食べ方の参考にしてくださいね。

<参考元>

文部科学省 食品成分データベース

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 ビタミンについて

農林水産省 パプリカはピーマンとは違うのですか。

広告

AUTHOR

和田 梓

和田 梓

管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Photo by food.foto
Photo by Azusa Wada
Photo by Azusa Wada
Photo by Azusa Wada